とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

バーレーン戦勝利で五輪出場を決める。いらぬ苦労をした気もするけどね。

 大迫が出場停止で大津をワントップに起用。前半序盤から日本がペースをつかむ。2分、扇原のフィードを大津が落とし、東がシュート。GKルトフッラーがセーブ。バーレーンは守備ブロックを固め、プレスも速い。日本の中盤でよく戦うが、前線の大津に収まらず、なかなか攻撃の形が作れない。
 19分、ボランチの山口が相手ボールをカットして比嘉に預け、スルーパスに東が左サイドを抜け出しクロス。原口のヘディングシュートはGKルトフッラーの正面。20分にも東が右に流し、右SB酒井がDFを一人、二人かわしてクロスに大津が走り込む。だがトラップが大きい。DFがクリア。ようやく日本が形を作ることができた。
 33分には比嘉のクロスから大津がヘディングシュート。しかしバーレーンも機を見て反撃する。34分、ショートコーナーからのクロスのクリアを左SHアリがシュート。DFブロック。CBハルバーンシュート。DFブロック。アリがもう一度シュート。今度は大きく逸れた。38分にもFWアサイニーのクロスにもう一人のFWアラウィーがわずかに合わない。酒井がヘディング・クリア。あわやオウンゴール
 この時間帯、日本の攻撃が手詰まりになって、逆に反撃を浴びる。44分、東のクロスに比嘉が中で合わせるが、シュートはうまくミートせず、力なくGKルトフッラーの正面。前半は日本がボール支配するものの両チーム無得点で終わった。
 後半も同じような展開。日本がパスを回すが、バーレーンパスミスを拾っては反撃。8分、アラウィーのシュートのこぼれからボランチのアナドアヘリのスルーパスにアサイニーが飛び込む。GK権田がナイスセーブ。
 日本の先制はようやく10分、比嘉が縦に入れたボールに原口が追い付いてクロスに扇原が走り込む。シュート。GKのニアを抜いた。12分、バーレーンも右SHシャワールが右サイドを抜いてクロス。だがGK権田が抑える。そして14分、今度は扇原が起点となって、原口のスルーパスに東が抜け出し、クロス。大津がDF二人を引き連れてつぶれた後ろに清武が走り込んでシュート。豪快に追加点を突き刺した。
 その後は日本ペース。19分、山口のフィードに清武が抜け出してシュートを放つが、これはポストにはね返される。23分、東のFKに濱田がヘディングシュート。GKルトフッラーが弾いたボールを鈴木が落とし、原口がシュートするが枠を外す。
 31分には清武に代えて永井を投入。大津を右SHに回す。31分、東のスルーパスに永井が抜け出しかけるが、DFが身体を寄せてクリア。その後35分、バーレーンは攻撃的選手を投入。日本も37分、斎藤を投入。永井と二人で前線で追いかけ、ドリブルで仕掛ける。41分、左SBハヤムのクロスに交代出場のマルードのヘディングシュートがあったが、後は危なげなくゲームを終えた。
 万一という心配がないではなかったが、やはり国立で負けるわけにはいかない。日本が2-0で勝利してグループトップで五輪出場を決めた。まあよかったが、恵まれたグループで思った以上に苦戦した印象。特に比嘉と山村という二人の大学生を重用してきた意図がよくわからない。攻撃陣も結局大津がなじんで何とかこのゲームではワントップ起用したが、永井を使いこなせないし、原口も独りよがりなままという気がする。
 成長したのはCBとボランチ。だが、五輪ではオーバーエイジ枠が3人使える。宮市、香川も使えるとすると、やはりCBと左SB、ボランチが補強ポイントか。それよりも監督が最大の補強ポイントという意見も多いが、さてどういうメンバーで五輪に臨むのか。生き残りに次の戦いが始まった。