とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス・ストイコビッチ監督、「引分けでは妥当な結果」はマスコミ用コメントと信じたい。

 グランパスACL第2戦はアウェイ、オーストラリアでセントラルコーストとの対戦。藤本、中村、小川がケガで帯同せず、疲労に配慮してか、石櫃とダニエルを先発させた。この二人については何の問題もない。ダニエルの方が増川よりも技術的に安定しているし、石櫃も攻撃面では途中出場したFC東京戦よりもいい連携を見せていた。
 4分、5分とグランパスが続けてFKのチャンス。6分、ケネディと相手CBズバーンズバイクが交錯してあわやカードというトラブルを起こしかけるが、見逃してもらう。12分には阿部のミドルシュート。18分、吉村が右へ大きく振って、石櫃のクロスのこぼれを金崎がシュート。GKライアンがキャッチする。ここまではグランパスがボールポゼッションも高く、攻めていく。セントラルコーストの攻撃はトップ下の18歳、アミニがコントロールする。18分のスルーパスにFWヒアフィールドが抜け出すが、クロスは抜けていった。
 20分にはFKを闘莉王が右に流し、石櫃のクロスをケネディが合わせるが、GKライアンがセーブ。だが21分、玉田のFKはグラウンダーでゴール前へ。ダニルソンがスルーした先で闘莉王が走り込みシュート。グランパスが先制する。
 しかしそこからグランパスの攻撃が停滞する。危険を冒さず、後方でボールを回す。前半から時間稼ぎでもあるまいが、攻撃にスイッチが入らない。すると27分、セントラルコーストがスローインから左SBローズのクロス。これはCBダニエルがクリアするが、セントラルコーストの波状攻撃が続く。
 そして28分、ケネディからボランチのハッチンソンがボールを奪い、FWロジッチのクロスにCBズバーンズバイクがヘディングシュート。これが見事にゴール隅に決まって、セントラルコーストが同点に追いついた。長身CBズバーンズバイクと競ったのが、20cm近く低い阿部。完全な高さ負け。だが、その前のロジッチに対してプレスができていない。
 グランパスも30分、阿部のクロスに金崎がヘディングシュートを放つが枠に飛ばない。34分、SHボザニッチのスルーパスにヒアフィールドが抜け出してシュート。完全フリーだったが、楢崎のファインセーブに救われた。37分、玉田のCKをGKライアンがパンチング。こぼれをダニルソンがシュート。DFのブロックを阿部がミドルシュート。だがまたもGKライアンがナイスセーブ。同点になった後は、ほぼ互角で展開する。
 後半に入ると4分、SHマクグリンチーのFKにハッチンソンがヘディングシュート。13分にもケネディポストプレーのこぼれ球を拾って、ロジッチがミドルシュートグランパスの選手はダニエルと石櫃を除いてみんな身体が重そう。ミスが多い。ケネディが不調でトップにボールが納まらない。そんなこんなでセットプレー以外では攻撃が形にならない。
 14分、玉田のCKからGKライアンのパンチングのこぼれを吉村がボレーシュート。これが後半最初のシュート。20分にはその吉村からボールを奪ったボザニッチがミドルシュート。GK楢崎がかろうじてセーブ、DFがクリアする。22分にはカウンターからダニルソンのスルーパスに永井が長躯ドリブル。詰まった末のクロスにケネディがシュートするが、DFにクリアされる。
 煮え切らない展開に24分、吉村に代えて田口。29分には金崎に代えて田中輝希を投入。若手に切り替えていく。セントラルコーストも27分、ヒアフィールドに代えてナイジェリアからの帰化人FWイビニイセイを投入。32分、アミニのミドルシュート。楢崎がファインセーブ。43分、ローズのクロスをアミニがつなぎ、イビニイセイがシュート。ロスタイムにはマクグリンチーからアミニが落としたボールにCBウィルキンソンがシュート。GK楢崎がセーブした。
 グランパスも43分、玉田に代えて新人の田鍋を投入。元気な動きを見せたが、時間が少なく、そのままタイムアップ。結局、1-1のドローでアウェイのゲームを終えた。
 試合後のインタビューでストイコビッチの「引分けは妥当な結果」というコメントにびっくり。確かに故障者続出、若手起用という中でのアウェイ・ドローは仕方ないのかもしれないが、それにしても動きが悪すぎる。流れの中から得点できる気配がない。きれいに型にはまったサッカーをやり過ぎる。このままズルズルと行きそうで怖い。日曜日のアルビレックス戦。ホームでこの不安を払拭するゲームを見せてほしい。でもこの出来では、逆の結果しか想像できないのが哀しい。がんばってくれ、グランパス