とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

凡戦も、柿谷投入でセレッソが勝利。フロンターレ初黒星。

 連勝スタートのフロンターレ対前節ガンバ相手に劇的勝利を挙げたセレッソの対戦。連勝と言ってもいずれも新外国レナトのFKからの得点による1点ずつ。むしろ無失点に抑えたことが評価される。セレッソも前線に新外国人を二人据えるが、清武らとの連携はイマイチ。お互い固く守り合う展開。
 前半4分、右SB酒本のクロスに清武のヘディングシュート。ドンピシャだったが枠を外す。15分にはキム・ボギョンミドルシュート。序盤はセレッソ・ペースだったが次第にフロンターレが押し返す。
 32分、レナトのドリブルから田坂がシュート。セレッソは34分、相手CKからカウンター。キム・ボギョンの長駆ドリブルから大きなサイドチェンジに清武がシュート。39分にもキム・ボギョンのドリブルからCFケンペスミドルシュートフロンターレはロスタイム、田坂のドリブルからスルーパスに小松が抜け出しシュート。だが、GKキム・ジンヒョンがナイスセーブ。
 前半はお互いよく守ったゲーム。正直、中盤では思わず眠っていた。
 後半に入り、フロンターレがやや積極的に前に出てくる。3分、レナトミドルシュート。7分、カウンター、キム・ボギョンのドリブルから酒本のミドルシュートを浴びるが、10分には田坂のCKにCBジェシがヘディングシュート。11分にもパスミスを拾った田坂がミドルシュート。GK正面だったが、フロンターレがよく攻めていく。特に田坂がよくボールを触る。小松もセレッソの時よりも技巧的。中村憲剛は前半こそ守備に専念していたが、後半は長いスルーパスを何本も通してチャンスを演出する。
 22分、山瀬のミドルシュート。28分、憲剛のスルーパスに山瀬が抜け出してシュート。押され気味。攻撃の連携が悪く、ほとんどチャンスを作れないセレッソは29分、トップ下ブランキーニョに代えて柿谷を投入する。するとこれが大当たり。
 30分、スローインを受けた柿谷がいったん清武に預けて前に走る。清武もループ気味のスルーパス。これを受けてエンドライン際まで進んだ柿谷が戻しのクロス。後ろからキム・ボギョンが走り込み、憲剛をかわしてシュート。押され気味だったセレッソが先制した。
 後がなくなったフロンターレは31分、田坂に代えて矢島。だがセレッソの方が勢いがある。34分には清武が囲まれた中からヒールでスルーパスケンペスがドリブルで抜け出し、戻しのパスを清武がミドルシュート
 フロンターレは36分、さらに楠神と田中裕介を投入。だがなかなかチャンスをつかめない。43分、憲剛がミドルシュート。44分には憲剛のスルーパスに田中が抜け出しクロスを入れると、レナトの前でキム・ジンヒョンが勇気ある好セーブ。
 長いロスタイムの6分、レナトがFKのチャンスを得るが、壁に当てて万事休す。無敗同士の対戦は柿谷投入が決まって、一発だけで勝利した。しかしまだまだ連携ができていない。フロンターレも中村のスルーパスがうまくチャンスにつなげられない。
 ということで両チームとも、昨シーズンの守備の課題は整備したが、攻撃力はまだまだこれからの課題。これならグランパスも恐れることはない。そんな内容の凡戦だった。