とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス、今シーズンのベストゲームでACL初勝利

 ACL第3戦はアウェイで天津泰達との戦い。グループGはここまで4チームがそろって2引分け。勝てば一歩抜け出られる。だが、闘莉王と阿部が大事を取って帯同せず、代わりにダニエルと石櫃が左SBに入った。
 序盤はホームの天津が攻めてくる。だが技術力の差は歴然。9分、FWの周燎が足裏を見せて石櫃にタックル。イエローカードをもらうが、中国のチームはこれが怖い。
 11分、玉田がキープからスルーパスに藤本が右サイドを抜け出しシュート。バーを叩く。12分、田中のクロスに永井がヘディングシュート。GKキャッチ。その直後、ケネディにCBゴイアンがタックル。またもイエローカード。そのFKから藤本が長いフィードに永井が抜け出しシュート。さらに17分、21分と天津がイエローカード。荒れ気味の展開。
 22分、藤本のFKはGK宋がわずかに触って弾き出す。そして24分、ダニルソンのボール奪取から金崎が左に流し、藤本がキックフェイント一発、DFを滑らせてのループシュートが右角に決まる。見事なゴールで先制点を挙げる。
 天津も28分、晨濤がオーバーヘッド。だがこれが前半唯一のチャンス。32分にはグランパスダニルソン、永井、金崎、藤本とつなぎ田中隼磨がシュート。きれいなつなぎを見せる。さらに41分、増川のフィードから永井がヘッドでつなぎ、金崎がシュート。ロスタイムにはダニルソンが左に流し、永井が中にドルブルしてシュート。バーを叩く。惜しい。
 後半開始4分、ダニルソンが中盤でボールを奪うと、そのままドリブル。右に流し、永井のサイドチェンジから玉田がファーサイドへシュート。右サイドネットに突き刺した。2点目ゴール。
 これで反発心が高まった天津は8分、ラフプレーで晨濤がイエローカード。ホント怪我をしないかヒヤヒヤする。その後しばらく天津ペース。13分、玉田のトラップミスを拾われ、シムリコスキーのクロスから後半出場のアルスのシュート。15分には左SBスサクからの長いサイドチェンジをアルスが折り返し、晨濤がシュート。さらにFKからCBゴイアンの長いフィードをアルスが落とし、晨濤がボレーシュート。だがいずれもゴールを外す。さらに19分にはダニエルのパスをボランチのシムリコスキーがカット、途中交代の左SH恵家康、ボランチ曹陽のスルーパス、シムリコスキーのクロスに周燎がシュート。楢崎がナイスセーブで弾き返すが、さらにアルスが拾ってクロスを恵家康がボレーシュート。ここはDF増川が詰めてブロック。
 押され気味のグランパスだったが、20分、永井がカウンターからあっという間に抜け出してPA内に侵入。足をひっかけられ倒れるがファールは取ってくれない。しかしこれで再びグランパスに活気が戻った。21分、ケネディから永井のクロスはわずかに金崎に届かない。ケネディが追い付いて戻すと、田中が落として藤本のミドルシュート
 23分、金崎に代えて久し振りに小川が登場。すると28分、DFのミスを見逃さずケネディがボールを奪うと、藤本がドリブルから右に流し、永井が抜け出してシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。
 後は30分、ケネディに代えて巻。さらに35分、永井に代えて三都主を投入。38分、周燎のヘディングシュートがあったが、GK楢崎の正面。逆に41分、玉田の長いスルーパスに小川が抜け出しシュート。これはDFにブロックされたが、最後までゲームを支配してグランパスが3-0と天津相手に完勝。もう一つのゲームがまたも引分けで、これでグランパスグループリーグを一歩抜け出した。
 相手が弱かったこともあるが、グランパスにとっては今シーズン最高のゲーム。玉田もよく動いてキレがあったし、藤本、金崎、永井も躍動した。ケネディがやや重たいが、一時よりはだいぶ良くなった印象。そしてダニルソン。CBもダニエルがもうすっかりなじんで、闘莉王以上に落ち着いたプレーで相手FWを翻弄していた。久し振りに見ていて楽しいナイスゲーム。この調子でJリーグサガン戦も快勝と行きたい。