最近、マンCが調子を落として、今面白い海外サッカーはユベントス戦。しばらく続いた引分け地獄から脱出し、このところ3連勝と調子を取り戻し、首位ミランを追走する。前節ナポリ戦は今週初めに録画したのにようやく見ることができた。やっぱり今ユベントスが面白い。
前半は序盤からホームのユベントスが攻めていく。5分、CKからピルロのクロスにボリエッロがダイビングヘッドを試みるがわずかに届かない。10分、右SHリヒトシュタイナーのクロスにボリエッロがヘディングシュート。
両チームとも3バックながら、戦い方はかなり異なる。ラベッシの1トップにハムシク、カバーニの2シャドーの3人で攻めるナポリに対して、ユベントスはボリエッリ・リヒトシュタイナー・ビダルの右サイドのセットと、ブチニッチ・デチェリエ・マルキージオの左サイドのセットで攻めていく。もちろんタクトを振るうのはピルロ。
13分、ハムシクがドリブルからラベッシとのワンツーで攻め込むが、GKブッフォンがセーブ。ナポリも15分を過ぎてようやくユベントスのゴール前まで攻め込むようになってきた。その後はしばらく互角。だがテンポは非常にゆっくりで、お互い相手守備の隙を狙うが、なかなかゴール前まで行きつかない。
30分、ピルロのFKにビダルが飛び込む。ヘディングシュートはわずかにファーサイドに外れるが、その後はユベントス・ペースで前半を終えた。
後半は序盤、ナポリが攻めてくる。だが、落ち着いて押し返すと、4分、ピルロのFKがDFの頭に当たりあわやオウンゴール。GKデサンクティスのナイスセーブで救われる。しかし8分、同じような位置からのFKをピルロが蹴ると、DFがクリア。バルザーリが折り返し、ブチニッチがシュート。これがCBボヌッチに当たってゴールに吸い込まれる。ユベントス先制。
ナポリも反撃する。16分、パンデフ投入。が、ユベントスの守備が固い。21分カセレス、25分にはクアリアレッラを投入。あくまで攻撃的な姿勢で守る。ナポリは25分、ハムシクに代えてジェマイリ。28分、マルキージオのミドルシュートはGKデサンクティスが好セーブ。
そして30分、ジェマイリをクアリアレッラとビダルではさんでボールを奪うと、マルキージオが前に運び、外側を回ったビダルがまたぎフェイント数発からDFカンパニャーロをわずかにかわしてシュート。これがファーサイドに決まり、ユベントスが追加点。
35分にはカセレスからビダルのスルーパスにカセレスが走り込み、シュート。37分、ブチニッチのクロスにビダルがシュート。DFのはね返りをマルキージオがミドルシュート。
38分、ユベントスはデルピエロを投入。するとその直後、デルピエロがボールキープから絶妙のタイミングで右に流して走り込んだクアリアレッラがシュート。あっさりと3点目を挙げる。41分にはスニガがレッドカード退場。戦意喪失のナポリに対して、ユベントスは43分、デルピエロが華麗なドリブル。ロスタイムにもシュートを放ち、ユベントスが最後まで主導権を離さない。
終わってみれば4位ナポリ相手に余裕の3-0で快勝した。ピルロの広い視野と正確なパスはもちろんすごいが、このゲームではビダルとブチニッチの運動量と積極的な攻撃が目立った。そして最後はデルピエロがゲームを締める。その安定感は見ていて本当に楽しい。首位返り咲きを期待したい。