とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

挑む、走る、粘るサガンにグランパス王者の勝利

 サガンが豊田を中心に運動量多く速いプレスからショートカウンターで攻めてくることはわかっていた。グランパスも気を引き締めて、速いプレスで対抗する。2分には永井が得意のドリブルでプレスをかいくぐり、小川がクロス。3分、豊田とダニルソンが競り合う。4分にはDFのクリアを拾った豊田がミドルシュート。序盤から緊張感ある闘いが続く。8分にはダニルソンから豊田がボールを奪い、水沼のクロス。池田の手前で闘莉王が身を投げ出しクリア。
 次第にグランパスが押し戻す。22分、金崎のクロスを玉田がスルーして、永井がポストからスルーパス。25分、水沼のクロス、豊田のヘディングシュートには闘莉王がよく競って、自由に打たせない。この二人の戦いは最後まで魅せた。そして27分、池田からダニルソンがボールを奪うと、速いクロスに永井がヘディングシュート。これが決まり、グランパスが先制する。
 サガンも29分、藤田のサイドチェンジから右SB丹羽のクロスに池田。だが手前で楢橋がキャッチ。32分、野田のクロスに豊田がヘディングシュートも外す。グランパスが堂々と受けて攻め返す。38分、玉田のキープから藤本が戻し、田中のクロスに永井がヘディングシュート。41分、闘莉王のフィードを金崎がポストに入り、DFのクリアを玉田がミドルシュート
 ケネディがいない中、玉田が下がってボールを触るが、パスコースを探すうちに詰められ、ボールを奪われるシーンも多い。だが、永井と金崎がよく攻めていく。守備ではダニルソンが効いている。闘莉王も豊田と競って自由にさせない。序盤、サンガの攻撃を受け止め、盛り返してゴールを挙げる。王者の風格を感じさせる。
 後半は序盤、グランパス・ペース。11分には金崎が右に流し、田中のクロスに金崎が走り込んで、ヘディングシュート。だが小川と重なってうまくヒットしない。14分、野田のドリブルを永井が俊足を飛ばして止める。しかしファールの判定。キムミヌのFKは壁に当たるが、そこからサガンが反撃を開始する。
 21分、左SBキムミヌがドリブルから豊田をポストにさらに上がってシュート。GK楢崎ナイスセーブ。さらに藤田のCKに途中交代のブラジル人トジンがドンピシャヘッド。GK楢崎の正面。23分にも野田のポストプレーからトジンがシュート。これがDFに当たり、あわやゴールをGK楢崎が弾き出す。24分には藤田のロングスローをトジンがヘッドでつなぎ野田がシュート。
 グランパスは25分、金崎に代えてダニエルを投入し、3バックに。26分、キムミヌのクロスに豊田がヘディングシュート。GK楢崎スーパーセーブ。グランパスの運動量が落ちてきた。サガンは33分、水沼に代えて岡田を投入。40分にはキムクナンを入れて高さを加える。44分、藤田のロングスローをGK楢崎がパンチング。だがこれを岡田がボレーシュート。しかしふかしてしまう。
 後半は守備に回る場面が多かったが、最後まで闘莉王、増川、ダニエルが守り切り、1-0で逃げ切った。けっして楽勝というわけではなかった。サガンの粘りが目立ったが、グランパスが元Jリーグチャンピオンの貫録、王者の勝利を見せつけた。見応えのあるゲームだった。