とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サンフレッチェ、湧き出るパスサッカーでガンバに圧勝。

 今シーズン、ガンバ初観戦。セホーン監督の下で1勝もできず、早くも松波監督に交代したガンバ。交代後は1勝1分けと立ち直りの兆し。どんなサッカーをしているのか興味があった。しかし、好調サンフレッチェの前では何もさせてもらえず、1-4と完敗。復調というにはほど遠い最悪の結果を披露した。
 序盤はガンバが積極的に攻めていく。1分、遠藤のFKに今野がヘディングシュート。GK西川がナイスセーブ。直後のCKから二川のクロスに新加入長身FW佐藤がヘディングシュート。これもGK西川が弾き出す。サンフレッチェも3分、カウンターからボランチ青山がミドルシュート。すぐに押し返していく。
 すると9分、倉田のパスをカットした青山がそのまま前進。スルーパスに佐藤が走り込み、シュート。あっという間にサンフレッチェが先制した。
 ガンバも15分、二川のスルーパスに佐藤が抜け出し、クロスに倉田がシュート。GK西川がナイスセーブ。しかしその後はサンフレッチェが圧倒。出足がよく、ガンバのパスを次々にカット。面白いようにパスをつなぎ、ガンバに攻めさせない。
 18分、遠藤の横パスをミキッチがカットしてそのままミドルシュート。19分、森脇が出足よくパスをカットして縦に入れると、佐藤が走り込み、クロスに青山がミドルシュート。26分には右サイド、ミキッチがドリブルからクロス。佐藤がスルー。大崎が落として森崎がシュート。3トップに両SHがからみ、数で圧倒して攻めていく。
 ガンバも27分、加地のクロスに佐藤がヘディングシュート。だが、ガンバの選手の動きが少なく、パスは足元ばかり。31分には青山の縦パスから高萩のスルーパスに大崎が抜け出すと、藤春が後ろから倒してしまう。PK。これを佐藤が落ち着いて決めてゴール。2点目。J1:100得点達成のメモリアルゴール。J2と合わせれば150ゴールだ。43分にも高萩のスルーパスに佐藤が抜け出すが、シュートはGK藤ヶ谷の正面だった。
 後半に入り、ガンバが攻めてくる。3分、GK西川からのパスを受けたCB千葉が足を滑らせる。藤春がボールを奪ってクロス。佐藤が決めてガンバが1点を返す。
 だからと言って、これでガンバが攻勢に出ることはない。サンフレッチェは少々押し込まれても、ゴール前で落ち着いてボールをつなぎ、攻撃につなげていく。なかなか膠着状態から抜けられないガンバは13分、二川に代えて寺田を投入。サンフレッチェも17分、大崎に代えて石原。
 そして21分、ミキッチが右サイドを上がると、クロスに佐藤が走り込むが届かない。その裏に森崎が走り込む。フリーだったがシュートをふかしてしまう。するとガンバが25分、加地のクロスを佐藤が落とし、寺田がPA内に入っていくと、森崎が後ろから倒してしまう。PK。同点に追いつくチャンス。だが寺田のPKをGK西川がナイスセーブ。サンフレッチェがリードを守った。
 これで気落ちしたガンバ。27分、右CBファン・ソッコの上がりからミキッチが抜け出し、クロスに佐藤がシュート。ガンバは27分、このゲーム、ほとんど有効な動きができなかったラフィーニャに代えて横谷をFW起用。28分、サンフレッチェも佐藤に代えて平繁。すると29分、森脇のクロスに平繁がさっそくヘディングシュート。交代選手がすぐにボールに触り、チャンスを作るところがガンバと違う。
 そして40分、ファン・ソッコがドリブルで上がり、右サイドから中に切れ込んでスルーパス。石原のシュートはポストにはね返されるが、平繁が詰めてシュート。サンフレッチェ追加点。呆然とする今野、遠藤を尻目にさらに43分、ミキッチに代わって投入された石川が右サイドからクロス。平繁が落とすと石原のスルーパスに石川が抜け出しクロス。平繁が走り込みシュート。いったんはGK藤ヶ谷が弾き返すが、平繁がヘッドで押し込む。ダメ押しの4点目。このままゲームセット。4-1でサンフレッチェが圧勝した。
 昨シーズンに増して守備を整備しつつ、攻撃への圧力も高めたサンフレッチェ。森保監督の手腕が光る。対するガンバはACLの疲れもあるのかもしれないが、とにかく動きが重い。復調にはまだまだ時間がかかりそうだ。