とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ終盤に来て元気のないマンC。第32節はアーセナルに完敗。

 プレミアリーグは既に第33節を終了したが、その前の第32節、アーセナル対マンC戦をようやく見終えた。マンCがアーセナルに痛い敗戦を喫して、首位マンUとの勝ち点差が8となってしまったゲーム。ウォンジーに負けて首位を明け渡した後は1勝2分。一方のマンUは8連勝でその差は開くばかりだ。
 アグエロ、ナスリ、シルバの3人で崩すサッカーに各チームが慣れて、一時のような爆発的な得点が上げられないマンC。このゲームでは攻撃の中心ダビド・シルバを欠いて、ミルナーを右SHに起用した。
 しかし序盤からホームのアーセナルがパスをつなぎ攻めてくる。8分、右SBサーニャのクロスを左SBギブスが落とし、ロシツキーがシュート。14分にはロシツキーのループパスにファンペルシーが抜け出す。レスコットと競り合い倒れるがPKは取ってもらえない。16分、アルテタのCKをコシエルニがヘッドでつなぎ、ファンペルシーがヘディングシュート。ライン上でクリアしたのはアーセナルのCBフェルメーレン。バーに当たったはね返りをロシツキーがヘディングシュートするも、ボールはバーの上。
 この後の17分、ヤヤ・トゥーレが負傷でピサロに交代。これもマンCには痛かった。20分、バロテッリがソングに対して足裏タックル。ひどいプレーだが、カードが出ない。26分、バリーのCKにバロテッリが右足アウトで流し込む。DFがブロック。すばらしいプレーができるのに、ラフプレーが惜しい。この時間帯になってようやくマンCが攻め込むシーンが見られるようになってきた。35分にはピサロのロングパスにバロテッリが走り込むが、GKシュチェスニーが思い切りのよい飛び出しでクリアする。ナイスプレーだ。
 両チームまったりとしたテンポのまま、前半が終わる。目立ったプレーはフェルメーレンの味方シュートのクリアとバロテッリの足裏タックルくらい。バロテッリに対しては前半38分、3度目の足裏タックルでようやくイエローカードが示される。
 後半に入り、ようやくマンCが攻めてくる。8分、ナスリのクロスにアグエロがヘディングシュート。味方同士、右SBサバレタとかぶってしっかり当たらなかった。この時間帯、マンCが早めのクロスで攻めていくが、なかなかシュートまで至らない。
 アーセナルは17分、ベナユンがドリブルからシュートを放つと、再び主導権を握り始める。直後にはソングのループスルーパスファンペルシーが抜け出してヘディングシュート。だがボールはポストに弾かれる。マンCも23分、ピサロのFKをコンパニーが落とし、バロテッリがオーバーヘッド。だが空ぶってしまう。
 25分、クリシーからウォルコットがボールを奪うと、ソングがドリブルからスルーパスファンペルシーがシュートを決めるがオフサイドの判定。31分にはロシツキーからサーニャのクロスにウォルコットがシュート。GKハートがわずかに触ってポストにはね返る。フェルメーレンがシュートするもうまく当たらず、ベナユンのシュートもDFがクリア。
 アーセナルは惜しいシーンを何度か作るがゴールが遠い。このままドローかと思った42分、バリーからのパスをピサロが受けて、前に進もうとしたところをアルテタが奪う。思い切ったミドルシュート。これがゴール右サイドに決まり、ようやくアーセナルが先制した。
 その後はアーセナルがうまく時間を使ってゲームを閉じる。マンCは終盤、コラロフテベスと攻撃的選手を交代出場させるが、ほとんどボールに触ることもなくゲームセットを迎えた。内容にないゲーム。終了直前にはバロテッリが2枚目のイエローで退場。さんざんな出来。
 この内容ではしばらく勝利もおぼつかないと思ったが、次節ウェストブロミッチ戦は久々の勝利を挙げたマンC。首位のマンUがウィガンに敗戦し、次節で勝ち点差はまた5に戻ったようだ。4月30日の直接対決までにマンCがどこまで立ち直れるか。まずは第33節がどんな内容だったのか、確認してみよう。