とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

2012なでしこリーグ開幕戦、INAC神戸7-0の圧勝。

 なでしこジャパンのメンバーを揃えたINAC神戸の2012シーズン開幕戦はチャレンジリーグから昇格したスペランツァFC大阪高槻が相手。もとより楽勝が予想されたが、7-0と一方的なゲームとなった。
 とにかく序盤からINACが攻めっ放し。9分、大野の縦パスに高瀬がポストプレーからスルーパス、近賀のクロス。スペランツァも12分、FW浜田がドリブルからシュートを放つが、これが前半唯一のシュート。スペランツァの選手がボールを持つと、あっという間に囲んで奪い取り、技と速さに勝って自在に攻めていく。
 そして19分、川澄のポストプレーから縦パスに大野が走り込み、クロスをDFがクリアしたところをチ・ソヨンがシュート。まずはINACが先制点を上げる。23分にはチ・ソヨンの縦パス、南山が右に流し、近賀のクロスを川澄が落として大野が・・・空振り。25分、DFラインまで下がった大野からのフィードになでしこリーグデビューFW京川が抜け出し、GKをかわすシュート。DF松田がクリア。
 スペランツァも28分、浜田のループスルーパスにFW丸山が抜け出ようとするが、DFにクリアされる。五輪予選で負傷した膝十字靱帯損傷の大ケガから復帰した丸山は、ケガを感じさせない動きを見せたが、ゲーム勘はまだな感じ。この後34分に島村に交代した。
 ゲームは31分、大野がFKを直接決めて2点目。さらに32分、チ・ソヨンポストプレーから右に流し、高瀬が豪快なミドルシュート。3点目。そして43分、南山の縦パスから高瀬のクロスに京川がヘディングシュート。デビュー戦でゴールを挙げた。4-0。
 後半に入ってもINACペース。5分、近賀のクロスから川澄、近賀と渡り、チ・ソヨンがシュート。GK中村ナイスセーブ。9分、川澄の落としから南山のスルーパスに京川が抜け出し、シュート。14分、チ・ソヨンのFKはポストを叩く。
 そして25分、大野が左にはたいて川澄がドリブル。ゴール左45度から狙いすましたループシュート。ついに5点差。スペランツァも浜田が29分、ドリブルで持ち上がり、力強いミドルシュート。ポスト左をわずかに外れる。
 この後、INACは26分田中陽子(左SB)、28分仲田(右SH)、30分高良と若手を投入。高良をCBに入れて、田中明日菜ボランチに上げる。そして32分、チ・ソヨンのCKを京川がヘッドでファーへ流すと、CB甲斐がヘディングシュート。6点目。40分、京川のミドルシュートがポストを叩く。そして41分、田中明日菜の縦パスに近賀が走り込み、クロスを京川がゴールへ流し込む。ついに7-0。
 スペランツァも44分、虎尾のクロスを浅野が落とし、島村がシュートを放つが、GK海堀がナイスセーブ。結局、ゴールを挙げることができずタイムアップ。INACが7-0と圧勝した。
 スペランツァINACに比べるとミスも多いし、プレスの出足も遅い。攻守の切り替え、視野の広さ、コンビネーション、こぼれ球に対する読みなど、全てにおいてINACが上回っていた。それでも、FW浜田やGK中村など若い選手も多く、いい経験になったはず。昨シーズンはW杯以降、リーグの後半から始まったTV中継だが、今シーズンは開幕戦から見ることができる。楽しみにしたい。