とんま天狗は雲の上

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疲れ、油断、不運? グランパス、天津にスコアレスドローで2位陥落

 ACL第4戦。第3戦アウェイで天津に3-0で快勝。今シーズン最高の出来とその時は評価したが、ホームゲームでは前回の評価を返してほしくなるほどの絶不調。動きが足りず、ミスも多く、PKまで失敗。今シーズン最低の出来で、グループ最弱の天津にホームでスコアレスドロー。これでグループリーグは城南に得失点差で首位を明け渡し、2位陥落。楽勝でグループ勝ち抜けのはずが、一転最後まで気を抜けない展開となった。
 前半序盤から動きが悪い。ボールはキープしグランパス・ペースで進むものの、守備ブロックを作ってゴール前を固める天津に対して、全く有効なパスを入れることができない。逆にミスを拾って、次第に天津が押し返してくる。しかし天津もミスが多い。というか、そもそも技術力に問題がある。15分、パスミスをカットして金崎がドリブル。玉田にパスを出すが、シュートが打てない。天津も21分、右SHに入ったアルスからのクロスにFW毛彪が飛び込むが、直前でダニエルがクリア。ダニエルは26分にもミドルシュート。このゲーム、攻守で一番目立っていたのがダニエル。しかもこれがグランパス最初のシュート。
 ここまで永井がボールを触る場面すらなく、玉田も動きに生彩を欠く。31分、小川のFKはGKの正面。だが34分、天津もFKからのボールをPA外側からアルスがループで中に入れると、これがバーに弾む。アブナイ、アブナイ。
 36分、ダニエルの落としを金崎がシュートするもGK正面。38分、石櫃のクロスを金崎が落とし、永井がシュート。枠を外す。43分、ダニルソンの強烈ミドルもGK正面。44分、玉田のドリブルから小川のクロスに石櫃がミドルシュート。DFにブロックされる。
 後半に入り、中村に代えて巻を投入。ポストプレーに頑張るが、シュートは打たないので怖さは半分。6分、金崎が左に流し、ダニルソンのクロスのこぼれを永井がミドルシュートするが、枠の外。逆に8分、ボランチに入ったスサクがドリブルで前進し、クロスに何楊がシュート。GK楢崎が抑える。
 12分、石櫃がゴール前にボールを放り込むと、巻が倒されPKを得る。倒したのは聶濤だが、イエローカードを出されたのは何楊。審判も酷い。だがこの絶好のチャンスも玉田が外してしまう。19分にはシムリコスキーのクロスにアルスがトラップから反転シュート。ストイコビッチ監督は23分、小川と石櫃を磯村と阿部に交代。中央の守備を固め、積極的なサイド攻撃を促す意図があっただろうが、その後しばらくは逆に天津に押し込まれる。
 24分、終始速い動きを見せていた恵家康が中に切れ込んで強烈なミドルシュート。GK楢崎が正面で抑える。天津も途中交代の王新欣のスルーパスに毛彪が抜け出す。GK楢崎の積極的な飛び出しで何とかシュートは打たせない。30分にも毛彪がドリブルからシュート。GK楢崎が抑えるが、この時間帯、グランパスが守勢に回る。
 ようやくグランパスが攻勢を取り出したのは、相手の動きが止まった30分過ぎ。32分、磯村の縦パスを巻が落とし、玉田がヒールでつないで金崎がシュート。36分、同じく磯村の縦パスを巻が落とし、玉田がループスルーパス。磯村がダイビングヘッドで飛び込み、DFと競り合う。38分、田中のクロスを巻が落とし、金崎のつなぎから永井がシュート。さらに39分、永井のドリブルから磯村がミドルシュート。だがGKが好セーブ。
 結局、このままタイムアップ。最後まで盛り上がることなく、ドローでゲームを終えた。
 札幌戦から中3日の疲れか、はたまた前節の楽勝による気の緩みか。試合直後のインタビューでストイコビッチが珍しく激高し、怒っていた。楢崎ももどかしい思いを吐露。ひどいゲームだった。週末のJリーグ、好調サンフレッチェ戦にも不安を投げかける低質のゲームだった。