とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス、不調の中のACL引分け。良しとしなければ。

 ACLグループG。グランパスは首位城南との対戦。勝ち点差で並び、得失点差で差を付けられている。グループ首位抜けに向けてはアウェイながら勝ちたい一戦。だが、このところ公式戦2分1敗。得点ができず、勝負強さに欠ける。このゲームでも最近の調子が如実に表れた。オウンゴールながら引分けでよかった。
 前半1分、城南が左サイドからFWハン・サンウンのクロスにCMユン・ビッカラムがシュート。GK楢崎がかろうじて弾く。直後のCKもハン・サンウンがシュート。これもGK楢崎がナイスセーブ。序盤からグランパスが押される。ピッチ状態が悪いのか、とにかくグランパスにミスが多過ぎる。
 そして12分、ハン・ソンウンの蹴ったFKが直接ネットを揺する。城南一和、先制。その後も城南が積極的にポジションチェンジを繰り返し、攻めてくる。特にハン・サンウンユン・ビッカラムと左SHホン・チョルが変幻自在。グランパスは守備に追われた。
 20分、ようやくダニルソンミドルシュート。27分にも藤本がミドルシュートを放つが、ゴール前まで入っていけない。逆に城南は24分、ホン・チョルがドリブルで上がり、クロスにハン・サンウン。直前で楢崎が立ちはだかる。
 29分、ダニエルの縦パスから藤本のスルーパスに金崎が抜け出すが、シュートはふかしてしまう。やはりミスが多い。32分、闘莉王から金崎のスルーパスに永井が抜け出すが、わずかにオフサイドを取られる。前半は完全に城南ペース。グランパスは得点の匂いすらしない。
 そこで後半頭から阿部に代えて玉田を投入。田中隼磨を左に回し、右SBには小川が入る。
 後半5分、ユン・ビッカラムポストプレーから左SBナム・グンウンがクロス。DFに当たったこぼれを右SHキム・ソンファンが豪快にシュート。楢崎の手の先、バーをかすめた。グランパスは15分、玉田のFKに闘莉王が合わせるが、シュートは力弱くGKチョン・サンの正面。20分、ダニルソンミドルシュート。しかし枠に飛ばない。
 その直後、左SBナム・グンクンが足を攣ってイ・ヒョンホに交代する。奔放な動きでグランパスを苦しめてきたホン・チョルが左SBに下がる。これでグランパスは守備が少し楽になった。23分には金崎に代えて巻を投入。
 そして27分、カウンターからダニルソンがつないで藤本にパス。DFをかわしてドリブルから右に流すと、小川がクロス。玉田が飛び込む前で、右SBパク・シンポの身体に先に当たりオウンゴール。幸運な形でグランパスが同点に追い付いた。
 これでグランパスが攻勢に出るかと思いきや、さにあらず。32分、中盤のルーズボールハン・サンウンが競り勝って、落としたボールにCMキム・ソンジャンがミドルシュート。CBダニエルがブロック。37分、小川のスルーパスに永井が抜け出すが、PAの外に出てきたGKが倒す。抜ければ絶好期。レッドカードでもおかしくないと思ったが、判定はイエローカード。玉田のFKは壁に当たって外れた。
 ようやくグランパスが攻勢に出たのは40分過ぎ。お互い陣形が間延びし、中盤でプレスがかからず、ゴール前の応酬。42分、藤本のクロスにダニエルがシュート。ロスタイム1分、ダニルソンの縦パスに永井が抜け出し、GKチョン・サンと交錯しつつシュートを放つが枠を外す。ロスタイム3分、藤本が切り返しでDFをかわしクロスを入れるが、永井のヘディングシュートはGKチョン・サンの正面。結局、このままタイムアップ。グランパスは終盤を除き終始押されていたが、オウンゴールで得たゴールで引分けに終わった。
 この内容で引分けなら良しとせざるを得ない。次はホームでフロンターレ戦。不調な相手だけに今度こそ久し振りの勝利といきたい。ここが我慢のしどころだ。頑張れ、グランパス