とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

第8節レッズ戦を観る。グランパスもよく頑張っていたが、1-2で惜敗。

 ACLの城南戦を引分け、これで4戦勝ちなしのグランパス。連休再開の3日にはJリーグ第9節が行われたが、グランパスはお休み。その代わり、先週の土曜日第8節のレッズ戦を観ることができたのでその感想を記しておく。
 意外によく頑張っていた、というのが観終わった感想。レッズ相手に2戦連続の3-4-3のフォーメーションで対応したグランパス。だが、やはり今シーズン序盤から3-4-3で戦うレッズとの習熟度の差は歴然としていた。
 開始1分、槙野のドリブルからクロスを平川がつなぎ、ポポの落としを平川がシュート。しかしグランパスも2分、藤本のFKに闘莉王がシュート。GK加藤がナイスセーブを見せる。
 グランパスが序盤から両WBを積極的に前に押し上げていく。レッズは左CB槙野の攻撃参加が目立つ。13分、カウンターを一旦はダニエルが止めたが、ファール気味にボールを奪われ、柏木がドリブルからシュート。レッズの攻撃には連動性があり、守備に回ればポポを残して全員で下がりゴール前を固める。
 20分、レッズの阿部から左に流し、マルシオ・リシャルデスのクロスにポポが飛び込む。かろうじて増川と闘莉王で挟み込む。そして23分、マルシオ・リシャルデスの落としを柏木が左に振って、梅崎が走り込み、戻しのパスをマルシオ・リシャルデスが狙いすましたファーサイドへのミドルシュート。これが見事に決まってレッズが先制する。あっという間の出来事。
 だが、グランパスもすぐに反撃。27分、小川のクロスのクリアを増川がヘッドで前に送ると、闘莉王がDFと競り合いながら落とす。玉田がスルー。その先に金崎が走り込みシュート。グランパスが同点に追いつく。
 レッズは柏木がリンクになってカウンター攻撃。32分、梅崎のポストから柏木のクロスにマルシオ・リシャルデスがヘディングシュート。35分、カウンターから槙野がドリブルで持ち上がり、最後はマルシオ・リシャルデスがシュート。昨年さっぱりだったマルシオ・リシャルデスだが、アルビレックスでの輝きを取り戻したようだ。ロスタイムには闘莉王ミドルシュートを放つが、GK加藤がキャッチ。前半は1:1で終わった。
 グランパスの3-4-3は、真ん中の闘莉王が攻撃参加し、田中隼磨、小川の両WGが上がってサイド攻撃を仕掛けるが、前線の永井、玉田、金崎がほとんど機能しない。逆にレッズの3-4-3は左CB槙野の上がりをCMの阿部がカバーし、ボールを奪うや否や、阿部から柏木を経由してポポがポストに入る中央からの攻撃。特に攻守の切り替えの速さがすばらしい。
 後半3分、田中隼磨が擦れ違いざま梅崎を倒しファール。イエローカードをもらう。かなり厳しい判定だと思ったが、これがその後の伏線になる。5分には永井のポストから小川のクロスに藤本がヘディングシュート。12分、金崎のクロスに玉田が走り込むが、行き過ぎてヒールでシュート。枠を外す。後半はグランパスが押し気味。レッズはカウンター狙い。
 18分、鈴木啓太の縦パスをマルシオ・リシャルデスが落として、ポポがミドルシュート。20分、柏木が右に流し、平川のクロスに途中交代の小島がミドルシュート。GK楢崎が正面でキャッチ。そして22分、ゴールキックを柏木が受けてドリブルで持ち上がる。PA前で左サイドに流し、梅崎がクロスを入れると、田中隼磨の手に当たる。ハンド。2枚目のイエローカードで退場。PKをマルシオ・リシャルデスが落ち着いて決めて、レッズが勝ち越した。
 グランパスは19分、金崎に代えて阿部を入れるが、田中の退場に伴い、闘莉王をワントップに上げて、小川を右SBに入れた4-4-1に変更。26分、玉田の戻しを藤本がクロス、DFと競り合った闘莉王のヘディングシュートは枠を外す。27分には玉田に代えて磯村。32分、ダニルソンに代えて中村を入れる。レッズは23分に、ポポに代えて原口。
 34分、藤本が中にパス、永井が落として磯村が右へ流し、藤本がシュート。GK加藤がセーブ。35分、阿部のクロスを闘莉王が落とし、藤本がシュート。レッズは闘莉王のマークに濱田を投入。守りを固める。40分、磯村から柏木がボールを奪い、スルーパスに原口がシュート。至近距離だったがGK楢崎がファインセーブ。逆に43分には藤本のCKに闘莉王がシュート。こちらもGK加藤がナイスセーブ。惜しい。ロスタイムには原口のドリブルから柏木のシュートを浴びるが、ポストの右。
 4バックにした終盤はグランパスが押し気味に進めたが、レッズも最後までカウンターを武器にちらつかせながら守り切った。3バックではレッズに一日の長。だが、最初から4バックだったらどうだったか。
 ACLを観て不調と書いたが、レッズ戦を観る限りはシステムの問題で、選手たちはよく戦い頑張っていた。次のフロンターレ戦はホームでピッチ環境もよくなる。4バックでいいゲームを見せてほしい。期待したい。