とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サガン対ベガルタは中盤の激しい攻防でドロー。

 Jリーグ第9節はグランパスのゲームがないので、首位ベガルタ対5位サガンの好調同士の一戦を観戦。結果は先に知っていたが、ゴールシーン以外にどんな攻防が繰り広げられるかと期待していたが、それ以外は中盤の激しい攻防に終始。決定的チャンスはあまりない凡戦だった。
 前半7分、左深く進入した関口からの戻しをパク・チュソンがクロス。松下のボレーシュートはバーにはね返される。これが得点シーン以外では一番いい形だった。その後は、ホーム・サガンの勢いに押され、守備に回る場面が多い。
 サガンは10分、藤田のロングスローからDFのクリアを水沼がミドルシュート。12分には野田のクロスにトジンがドンピシャの強烈なヘディングシュート。GK林が横っ飛びキャッチする。すると19分、左サイド深い位置からのFKをCB上本がゴール前に入れると、DFのクリアを拾った富田が胸トラップから左足で軽くミドルシュート。これがきれいにゴールに飛び、ベガルタが先制した。
 これでますますベガルタが慎重なゲーム運び。サガンの中盤のプレスが早く厳しく、何度もゲームが止まる。33分、角田がドリブルで前進し、左に流すと、関口のクロスに松下がダイビングヘッド。だがうまくタイミングが合わない。前半はベガルタの1点リードで折り返した。
 後半頭からベガルタはFW柳沢に代えて太田を投入。するとキックオフ直後、太田の長駆ドリブルからクロスをウィルソンが落として関口がシュート。サガンも直後のゴールキックを豊田が落とし、トジンが前につないで水沼が抜け出しシュート。GK林が好セーブを見せる。
 9分、トジンが負傷退場し、代わりに清武(弟)が入る。後半やや押し込まれたサガンだったが、12分、自陣PA前の深い位置から藤田が長いスルーパス。そこへ豊田が走り込み、GK林の右肩上を抜く豪快なシュート。サガンが同点に追いつく。
 そこからは一進一退。18分、角田のクロスのクリアを関口がミドルシュート。21分、藤田のFKをキム・クナンが落とし豊田が飛び込むが、DFクリア。23分、角田の縦パスのクリアをウィルソンが拾って、ドリブルからシュート。29分、藤田のFKのこぼれ球をボランチ岡本がミドルシュート
 34分、左SBパク・チュソンと右SB丹羽が交錯し、パクが流血。エキサイトして両チームの選手が小競り合いとなる。37分、藤田の縦パスから清武が切り返してクロス。豊田が飛び込むが、ヘディングシュートは枠の外。ベガルタも途中交代のリャン・ヨンギの大きなサイドチェンジを右SB菅井が戻し、太田が飛び込むが、シュートはDFがブロックした。
 43分にはベガルタがCKからのルーズボールの競り合いから菅井がバイシクルシュートを見せるが、うまく当たらない。結局、両チーム、見事なシュートが1本ずつ決まっての1対1。ドローで終えた。
 サガンの藤田のパスの精度とロングスローの威力。豊田の魂のこもった頑張りが目に付いた。そして中盤のプレスと運動量。サガンの勢いはまだまだ止まらないという感じ。それに引き換えベガルタサガンの勢いを受けて立ったという感じ。凡戦と書いたけど、両チームのサポーターからみれば、実力伯仲した好ゲームとなるのかもしれない。現にベガルタ・サポーターの武藤氏は「凄絶なタフバトルを満喫」と書いているし。