とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンC、厳しいゲームを制して勝利。チャンピオン・チームにふさわしい強さ。

 プレミアリーグも残り2試合。前節、マンチェスター・ダービーを制して首位に立ったマンチェスター・シティ。だが、マンチーニ監督が「まだマンUの方が優位だ」と言ったとおり、第37節の相手は3位アーセナルに勝ち点差1で5位につけるニューカッスル。前半から厳しい展開が続いたが、粘り強く攻め続けた末のゴール、そして追加点。チャンピオン・チームにふさわしい勝利を挙げて、ついにマンCが44年振り優勝に王手をかけた。
 序盤は互角の展開。両チーム、中盤で厳しいプレスをかけ合い、どちらもFWにまでボールが入らない。それでも8分過ぎ位にようやくテベスがボールを触ると、ナスリ、テベスミドルシュートを放つ。どちらもニューカッスルのDFがブロックしたが、ここからマンCが次第にペースをつかみだす。
 11分、ナスリのスルーパスにD.シルバが抜け出しシュートを放つが、GKクルルがファインセーブ。マンCが中盤を制し、ペースをつかむ中、ニューカッスルはカウンター。12分、シセからバにつながるが、DFがクリア。だがこの二人に入ると怖い。17分、D.シルバからアグエロがシュート。GKクルルが弾いたところにテベスが詰め寄るが、何とかセーブ。
 29分、カウンターからクリシーレスコットとかわし、ベンナルファが右サイドを駆け上がり、クロスにバがミドルシュート。ここからニューカッスルの攻勢が始まる。34分、右SBサバレタから左SHグティエレスがボールを奪うと、中へパス。シセのスルーからバがシュート。クリシーがブロック。こぼれたところをベンナルファがシュート。GKハートがナイスセーブ。ニューカッスル最大のチャンス。さらに35分、左SBサントンのクロスにキャベイユがミドルシュート。40分、ベンナルファのクロスにバがヘディングシュート。
 直後の41分、D.シルバを起点にクリシーが左サイドを上がり、スルーパスにD.シルバが走り込む。クロスをバリーがシュート。CBコロッチーニがブロック。はね返りを再度バリーがシュート。ライン上でサントンがクリア―。マンCも前半最大のチャンスを逃す。
 後半に入ると、マンCが少しペースを落とす。どう攻めようかと少し攻めあぐねている感じ。マンCがポゼッションするもののニューカッスルのプレスが速く、なかなかチャンスが作れない。20分にはカウンターからグティエレス、バがつないでベンナルファがシュート。
 17分、マンCが動く。ナスリに代えてデヨングを投入。Y.トゥーレをトップ下に上げる。25分にはテベスに代えてジェコを投入。するとその直後、ゲームが動く。25分、デヨングからY.トゥーレに横パス。Y.トゥーレはいったんアグエロに縦パスを入れて、戻しのパスを右に持ち出してミドルシュート。絶妙のカーブを描いてゴール右隅に飛び込む。マンC先制。
 みんなが重なって喜ぶ中で、D.シルバのみんなを引き締める声を挙げるシーンが印象的。そこから気持ちを込めた守備が続く。レスコットとコンパニーがはね返す。デヨングとバリー、Y.トゥーレ、D.シルバがボールを奪う。
 そして30分、D.シルバのスルーパスアグエロが抜け出し、フリーからシュート。だがわずかにポストの右に外す。ニューカッスルは29分、ファーガソンとショラ・アメオビを投入。すると33分、アメオビのクロスにシセがヘディングシュート。
 マンCも37分、D.シルバのFKにY.トゥーレがヘディングシュート。39分にはアグエロのドリブルからスルーパスにY.トゥーレが抜け出す。が、GKクルルをかわそうとして滑り転ぶ。アグエロが駆け付けシュート。GKクルルがブロック。直後のCKにジェコがシュート。
 そして44分、ニューカッスルのCKのクリアからアグエロがドリブルで前進。やや速度を緩めると、DF二人にマンCの選手4人が駆け上がる。デヨング、クリシーとつないで、股抜きクロスからY.トゥーレがシュート。ダメ押しの追加点を挙げた。ロスタイムにはバのシュート。GKハートがナイスセーブ。これが入るとニューカッスルに勢いが付いたところ。ロスタイムにもアメオビのシュートをGKハートが止めて、マンCが2-0で勝利した。
 後半20分過ぎまで得点できず、特に後半は攻めあぐねた感があっただけに、このまま引き分けか、悪いとカウンターから失点かと心配していたら、ちゃんと25分にゴールを挙げた。サポーターが涙をぬぐっていた。44年振りの優勝が実現しようとしている。最終戦はホームで19位クイーンズパークが相手だ。エティハド・スタジアムはどういうことになるのだろう。優勝の感激の一瞬をぜひ見てみたい。マンCはそれに応えられる強さを持っている。