4戦勝ちなしのグランパス。ケネディも復活し、ホームでフロンターレ戦、久し振りの勝利を挙げるはずだったが・・・。前節レッドカードで出場停止の田中隼磨に加え、阿部も眼の故障で欠場。両SBは石櫃と三都主が先発した。
風間監督に代わり攻撃サッカーを展開するフロンターレ。前節初勝利を挙げ、その勢いのまま、序盤から攻勢をかける。1分、憲剛から右SB田中裕介のクロスに矢島が飛び込む。GK楢崎がかろうじてセーブ。だが直後の2分、左サイドからMF大島がクロスを入れると、矢島が落とし田坂がミドルシュート。あっという間にフロンターレが先制する。
グランパスも9分、藤本の長い縦パスを玉田が落とし、スイッチしてケネディがミドルシュート。強烈に決まり、同点に追いつく。腰の調子は良さそうだ。
だが、フロンターレの勢いが止まらない。10分、楠神のシュート。ブロックを大島がシュート。11分、憲剛が右に流し、矢島がシュート。そして14分、憲剛の長いスルーパスに矢島が抜け出しヘディングシュート。フロンターレが勝ち越す。矢島が調子がいい。だが憲剛をフリーにし過ぎ。バイタルエリアから自由にパスを回す。
22分、グランパスも金崎が稲本と競り合いつつドリブル、中へ折り返すと藤本がミドルシュート。GK西部がナイスセーブ。わずかに触り、外に弾き出す。両チーム、攻守の切り替えが早い面白い展開。32分、藤本の縦パスに玉田がケネディとのワンツーからシュート。
38分、憲剛のCKに矢島がニアに飛び込みヘディングシュート。バーにはね返されたところをCB森下がヘディングシュート。これもバーに当たる。グランパスは39分、ダニルソンが玉田とのワンツーからシュート。GK西部がセーブ。43分には三都主のFKにケネディがヘディングシュート。久し振りの三都主もプレースキックの精度はさすが。何度もチャンスを演出するが、フロンターレDFが身体を張る。特にワンボランチに入った稲本が効いている。
すると前半終了間際の45分、矢島がDFと競りながらドリブルで抜け出しシュート。GK楢崎が止める。そしてロスタイム2分、カウンターから森下が前に送ると、憲剛が受けてドリブル。左サイドを大島が駆け上がり、憲剛とパス交換。さらに右に振ると矢島が角度のない位置からシュート。これが決まり、前半で2点差に突き放した。これが効いた。
後半早々、ケネディ、中村に代えて、永井と小川を投入。ケネディはまだ完調ではないらしい。後半序盤はグランパスが押し込む。2分、三都主のCKに闘莉王がヘディングシュート。GK西部が正面でキャッチ。逆に6分、フロンターレの大島がバイタルエリアからミドルシュート。やはり中盤の中央が空く。
11分、早くもグランパスが石櫃に代えて増川を投入。闘莉王を前線に上げ、小川が右SBに下がる。 17分、ゴール前で得た藤本のFKはわずかにコースを外した。18分にはダニエルのフィードを闘莉王が落とし、永井が戻したところに闘莉王が飛び込む。が、右SB田中裕介がクリア。
20分、金崎の縦パスを闘莉王が落とし、玉田が飛び込む。だがバウンドがうまく合わず、ワントラップしてシュートは枠を外す。それでも25分、金崎から左に流して永井がクロス。金崎がつないで藤本が鮮やかなループを描くミドルシュート。グランパスが1点差に追いかける。
27分には三都主のクロスに玉田がヘディングシュート。だがやや差し込まれる。35分、楠神のクロスに途中交代の小林がシュート。39分、憲剛のパスからやはり途中交代のレナトがドリブルしてシュート。GK楢崎がファインセーブ。41分、三都主のFKにダニエルがヘディングシュート。GK西部が好セーブ。4分のロスタイム、パワープレーでロングボールを蹴り込むが、フロンターレもボールキープしてはうまく時間を使い、そのまま逃げ切った。
フロンターレに完敗。前半ロスタイムの矢島のゴールが効いた。スロースターターは昨年からの課題だが、このゲームでも早々と先制点、勝越点を許し、後半に闘莉王のワントップで追いかけるも追い付けない。このところ何度も見ているシーン。勝ち身が遅い。次節も新監督に代わったばかりのヴィッセルだ。この鈍重な流れを何とか変えないといけない。救世主はいないのか。若手の活躍に期待したい。・・・と書いたら磯村が骨折のニュース。うーん、ちょっと裏に回っているような・・・。
