とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

福元神懸かりスーパーセーブ連発でINACの連勝をストップ。

 なでしこリーグ第7節。ここまで6連勝のINACレオネッサに対するは、このところレッズレディース、日テレベレーザに連敗し、4位に沈んだ宮間率いる湯郷ベル。当然、INACペースで進むことが予想されたが、湯郷ベルが予想を上回る善戦。最後はGK福元が神懸かり的セーブを連発し、最後までINACにゴールを許さず、スコアレスドローで終えた。
 序盤はINACペース。4分、川澄が左サイドから中へドリブル。CF中島、大野、高瀬とつなぎ、最後は右SB近賀がシュート。福元がナイスセーブする。7分にもチ・ソヨンのCKをCB甲斐が落とし、高瀬がシュート。湯郷ベルのDF陣が身体を張る。
 そして9分、FW松岡が前に送ると、CB田中のバックパスをこのゲームFWに入った中野が奪い、シュート。GK海堀がセーブ。INACペースは変わらないが、湯郷ベルが次第に落ち着いて守備ができるようになってくる。それでも16分、澤の縦パスをチ・ソヨンがつなぎ、大野のスルーパスに川澄が抜け出すと、切り返してシュート。ファーサイドのポストを叩く。
 湯郷ベルのチェックが速い。GK福元の判断もよく、勇気あるプレーを見せる。27分にも川澄がドリブルからシュート。右SB加戸も当初は川澄に付いていけなかったが、次第に落ち着いたプレーを見せるようになる。28分にはCB田中のミスを突き、宮間がミドルシュート。42分には中野のクロスに松岡がヘディングシュート。ブロックを作って守備を固める湯郷ベルの前に、INACは攻めあぐね、膠着状態で前半を終えた。
 後半早々から中島に代えてCFに新加入ベッキーを投入。INACがさらに圧力を強め攻めていく。が、湯郷ベルの集中力もいよいよ高まる。ただ自陣に引くのではなく、高いプレスをかけて守る。それでもINACの攻めは鋭い。
 10分、大野のスルーパスに澤が抜け出してシュート。11分、大野のスルーパス、チ・ソヨンのクロスに川澄が飛び込むが、加戸がディフェンス。こぼれ球をベッキーがシュート。福元がナイスセーブ。12分、チ・ソヨンのスルーパスに近賀がクロス。DFに当たったルーズボールベッキーがゴール前に蹴り上げると、川澄がヘディングシュート。またも福元がナイスセーブ。
 湯郷ベルは中野と松岡がトップでボールを収め、中川、有町の両SHがドリブルを仕掛ける。右SB加戸が長駆駆け上がる。13分、有町のフィードにGK海堀とDF甲斐が交錯し、中野が抜け出すが、INACの守備意識も高く、クロスを上げさせない。このプレーで甲斐が負傷。南山を左SBに入れて高良がCBに回る。
 17分、南山のスルーパスに大野が抜け出してドリブル。GK福元が落ち着いてセーブ。18分、川澄のスルーパスベッキーが抜け出すが、左SB長町がブロック。長町は作陽高校の2年生16歳。INAC相手にいい勉強。何度もいいプレーを見せる。直後には川澄がミドルシュート。GK福元が正面でキャッチ。19分、チ・ソヨンのスルーパスに川澄のクロス。ベッキーのシュートはまたも福元がスーパーセーブ。
 24分、大野の縦パスに川澄が抜け出し、ドリブルからクロス。DFに当たったこぼれをベッキーがシュート。バーに当たる。直後の高瀬のミドルシュートもバーを叩く。27分、近賀のクロスにベッキーがヘディングシュート。GK福元ファインセーブ。28分、田中のフィードに近賀がヘディングシュート。GK福元またもスーパーセーブ。34分、南山から川澄がドリブル。ベッキーとのワンツーで抜け出すが、シュートはまたもGK福元が抑える。
 打てども打てどもGK福元がセーブ。他のメンバーも最後まで集中力が途切れることなく守り切り、結局このままゲームはスコアレスドローで終わた。GK福元のスーパーセーブもあったが、フィールドプレーヤーの献身的で集中したプレーもドローの要因。INACの独走が予想される中、こうしたゲームが観られると、なでしこリーグも面白い。レッズレディース、日テレベレーザの健闘も期待したい。