とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス、今年もACLは決勝トーナメント1回戦で敗退。

 Jリーグ2連敗の不調のまま、オーストラリアへ飛んで、アデレードとのアウェイ戦。ダニルソン、磯村、中村、吉村とボランチが壊滅状態の中、田口と藤本がボランチで並び、CBにダニエル、増川、闘莉王が並ぶ3バックでゲームに臨んだ。
 だが序盤から動きが固い。2分、トップ下ビドシッチがFK。6分にはビドシッチのサイドチェンジから左SHラムゼイのシュート。グランパスはようやく9分、藤本がドリブルで前進して、玉田のスルーパスにさらに走り込み、クロスを入れるが、クリアされる。中盤でボールを持ってもケネディ、永井、玉田の3トップに動きがない。ただ立ち尽くすのみ。もっともアデレードグランパスの3バックの前に有効な攻撃を繰り出せず、不調同士のがっぷり四つといった感じ。
 27分、永井の落としから増川がミドルシュート。これがグランパスの初シュート。しかしこれでようやくグランパスが攻勢に出るようになってくる。33分、阿部のクロスにケネディがヘディングシュート。しかしGKガレコビッチがファインセーブ。34分、CKから藤本のクロスにケネディとGKガレコビッチが競る。36分、阿部から藤本のスルーパスケネディが落とし、玉田がシュート。39分、闘莉王が右に流し、小川のクロスにケネディがヘッドでつなぎ、阿部がシュート。GKガレコビッチがセーブ。
 ようやくグランパスにゴールの気配が出てきた矢先の41分。アデレードがカウンターで攻め込んだ初めてのCK。ビドシッチがゴール前に上げると、ゴール正面に入り込んだCBボーガードがフリーでヘディング。これがダニエルに当たり、増川と楢崎の間をCBマケインが押し込む。何と、アデレードが先制! さらに44分にはカウンターからCFジテのクロスにビドシッチがボレーシュートと危ない場面もあったが、なんとか0-1で前半を終えた。
 後半早々から玉田に代えて金崎を投入。6分には阿部のパスから金崎がシュート。GK正面。9分には藤本のスルーパスケネディが抜け出すが、CBボーガードにクリアされる。それでも後半に入り、ようやくグランパスのパスがつながり出し、プレスも早くなってくる。
 18分、藤本のFKに増川がヘディングシュート。しかしGKガレコビッチがファインセーブ。22分、金崎のクロスにケネディがヘディングシュート。枠に入らない。22分、アデレードがCMカラベラに代えてFWにファンダイクを投入。するとグランパスは田口を下げて、田中隼磨を右SBに投入。闘莉王ボランチに上げて4-3-3の布陣にする。
 30分、グランパスの猛攻から増川のクロスに金崎がヘディングシュート。またもGKガレコビッチがナイスセーブ。直後のCKにケネディがヘッディング、増川がつなぎ、最後は闘莉王がヘディングするが、うまく当たらない。
 37分には永井に代えて田中輝希を投入。しかしアデレードも38分、左SBカッシオのクロスに左SHラムゼイがシュート。DFのブロックこぼれ球をCMバルビエロがシュート。ゴール正面で大きくふかしてしまう。さらに42分、ファンダイクのミドルシュートはバーを叩く。
 まだグランパスに運があるかと思ったが、ロスタイム、藤本のFKはポストに阻まれる。結局グランパスは最後までゴールを割ることができず、今年もACLは決勝トーナメント1回戦で敗退した。
 やはりホームチームが強い決勝トーナメント1回戦。グループリーグ4戦目、アウェイで3-0で勝利した城南一和相手にホームでスコアレスドローに終わったのが痛かった。これでグループ2位抜けとなり、アウェイの決勝トーナメント1回戦はやはり鬼門。今年も敗戦してしまった。
 特に前半、エンジンがかからない。後半は攻勢で押し込んだものの守りの意識が高まったホームチームに対してゴールが入らない。藤本をもっと前でプレーさせないとゴールチャンスは少ないままだ。これで3戦連続無得点での敗戦。グランパスはまだしばらくストイコビッチ監督を交代するということはないだろうから、今の体制で中断期間に練習をするしかない。中断明けの復調を期待したいのだが、今の個人技頼みのサッカーのままでは、正直かなり心配だ。