とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯最終予選、落ち着いたプレーで初戦オマーン戦を勝利。

 W杯最終予選初戦、ベストメンバーで臨んだオマーン戦。チームが不調の遠藤と今野がどんなプレーを見せるか不安だったが、今野はいつものらしいプレー。遠藤はややミスもあったが、本田に任せることで次第にゲームに溶け込み、後半にはいつもの遠藤に戻っていた。何より本田の落ち着きがチームに形を作る。香川は本田との距離を意識し過ぎるあまり、彼らしいプレーが出ていなかったかもしれない。
 前半序盤、右SB内田が積極的にオーバーラップを繰り返す。2分、CKから内田の放り込みに吉田がDF、GKと競り合う。3分には前田から内田のクロスはDFはクリア。そして12分、今野の縦パスを前田がポストになって、香川の落としを前田が左サイドにスルーパス。長友が上がってDFを抜いてのクロスに本田がボレーで合わせた。見事な形で日本が先制。さらに14分にも内田のクロスに香川が抜け出してシュート。ネットを揺するが、オフサイドの判定。微妙だが、出ていなかったような。
 しかしこの後、日本の攻撃が停滞する。余裕でパスは回るが、先制したこともあってか、勝負の縦パスが出ない。ザッケローニがピッチサイドで大きな声を出すと、ようやく30分過ぎから再び日本の仕掛けが見られるようになってくる。
 31分、左サイドで本田と長友のパス交換から、本田のスルーパスに長友が抜け出しクロス。岡崎がヘディングシュートをするも枠を外す。39分、香川がPA内をドリブルで侵入。DFを3人ほどもかわすとライン際でフリー。戻しのパスを長友がミドルシュート。DFが身体に当ててクリア。直後のCK、GKアルハブシのパンチングを長谷部が拾い、中に放り込む。岡崎のヘディングシュートはGKアルハブシがナイスセーブ。43分、香川から本田がつないで長友がクロス。DFに当たってこぼれたところを岡崎がシュート。だが枠を外す。
 早い時間に先制し、その後も押し続けながら追加点が取れず、前半は1-0で終える。やや嫌な感じ。後半2分、本田のCKに前田がドンピシャのヘディングシュート。だがGKアルハブシがファインセーブ。さすがウィガンの正GK。
 それでも6分、左サイドで本田からのパスを受けた香川が、縦に進む本田を囮に中に切れ込み、スルーパスに前田が抜け出す。GKをかわしながらのシュート。日本が待望の追加点を挙げる。もっともスローで見ると明らかなオフサイド。稚拙なアジアの審判からのプレゼントゴール。
 さらに9分、同じように香川が中に切れ込んで右に流すと、前田がシュート。DFに当たりコースが変わって岡崎の前へ。シュートはいったんGKアルハブシにセーブされるが、岡崎らしく押し込む。日本、3点目。
 その後は日本が12分、内田に代えて酒井を入れると、オマーンも3人の選手を代えてくる。交代直後、酒井が強い身体で競り勝って右サイドからクロスを入れる。内田にない強さをアピール。24分にはCKから吉田がヘッドで落とすが、GKアルハブシがキャッチ。この時間帯、オマーンがパスをつなぎ前に出てくる。が、日本は落ち着いてブロックを作り、ボールを中に入れさせない。
 29分には岡崎に代えて清武を投入。すると35分、清武から香川が左に流し、本田がシュート。41分には細貝を投入。42分、細貝が右に流し、清武のスルーパスに本田が抜け出すが届かない。そして44分、酒井が香川とのワンツーで抜け出し、クロスに本田がシュート。GKアルハブシがブロック。こぼれ球を清武がシュート。再度GKアルハブシがセーブ。スーパーセーブ。
 GKがアルハブシでなければあと2点はゴールできたかもしれない。それでも3-0は上々のスタート。何より本田を中心に終始落ち着いてプレーできていたのがよかった。守備もところどころミスはあったものの、最後は今野や長友らの踏ん張りでクリアし、オマーンミドルシュート1本しか打たせなかった。それも枠外。ほぼ完ぺきな勝利。だが攻撃は停滞した時間帯があったのも事実。香川ももっとその良さを出せたのではないか。
 次のヨルダン戦。このゲーム以上の快勝を期待したい。その勢いで最高のスタートを切って行こう。