とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

放射能の影響は知らないうちにやってくる?

 facebookで再会した高校時代の同級生たちと久し振りに集まった。別れるときにその一人から「DAYS JAPAN」という雑誌を渡された。facebookでフクシマ原発事故の放射線問題について積極的に発言をしていた彼女からのプレゼント。せっかくなのでじっくりと読ませてもらう。
 社会派フォトマガジンといった感じか。環境保護を訴える動物の写真。紛争地帯の難民の写真。そしてフクシマ原発事故に関する写真と記事等から成る。もらったのは最新刊の2012年6月号。特集は「隠される被ばくに立ち向かう」。NHKETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズ取材班への取材、広島原爆被爆者を治療し続けた医師・肥田舜太郎へのインタビューなどが載っている。
 中でも驚いたのが、肥田氏も言っているが、当時は原爆症なるものがわからなかった。同様に福島でも、原発事故の影響でどういう症状が出るのか、全くわからない中で現地の医師たちは診療に当たっているということ。そして震災後、明らかに免疫低下、自然治癒力の低下によると思われる症状の発症や悪化を訴えてくる患者が増えたという。

●「一過性の症状で無治療で治っていく。2011年夏前には『・・・原因不明の頸部、鼠径部リンパ節腫脹が多く見られた』」(P44)

 えっ? 私も昨年秋に突然、鼠径部が痛くなって困った。あれは放射能の影響だったのだろうか。最近、アクセス解析を見ると、「鼠径部 痛み」で検索してやってくる人が多い。全国的に、鼠径部の痛みを訴える人が増えているのだろうか。放射能の影響は知らないうちに我々の身体に影響を及ぼしているのかもしれない。
 その他、気になった記事を一部、以下に引用しておく。

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2012年 06月号 [雑誌]

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2012年 06月号 [雑誌]

  • 発売日: 2012/05/19
  • メディア: 雑誌

●コストの削減とは働く側からいえば「失業か労働強化か」の選択でしかない。「お客様は神様」というけれど、じゃあ「労働者は奴隷」でいいわけ? って話である。(P31)
●「被災地で実施される調査・研究について」と題する5月16日付の文書が出てくる。文科省厚労省が全国の大学、学会、研究機関にあてた健康調査に関してである。「・・・必要以上に詳細な調査・研究が行われることがないよう配慮すること」。・・・これが日本の現状である。(P45)
●明治の琉球処分にさいし、・・・琉球王府は、・・・一切の武器を廃棄し、平和を国是よした伝統的平和思想に基づき、・・・軍隊の配備を頑強に拒否した。すると明治政府は・・・400人余人の軍隊と200人近い警官を無理やり常駐せしめた。これが第二次大戦末期の沖縄戦で十数万の尊い人命を犠牲に供する遠因になったのである。(P52)