とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日テレベレーザ、無念のPK敗戦。INAC前半戦独走。次は五輪で金。

 なでしこリーグ前半の最終第9節。首位を走るINAC、同じく無敗で2位、勝ち点差2で追う日テレベレーザの対戦。INACはこのゲーム、ワントップにアメリカ人のゴーベル・ヤネズを起用、大野を3ボランチの一角で起用した。
 序盤はINACが攻勢。2分、澤のスルーパスを右SB近賀がヘッドで落とすが、ヤネズに届かず。ベレーザも5分、FW永里から右に流し右SH伊藤がシュート。GK海堀がキャッチ。その後はINACのペースでゲームは進む。11分、近賀が右WG高瀬とのワンツーで抜け出しクロス。またもヤネズに届かず。ベレーザのCB岩清水と土光がよくマークを外さない。特に土光は弱冠16歳、落ち着いている。14分には近賀のフィードに大野が飛び出すが、岩清水がスライディングで進路をふさぎ、土光がクリア。堅い守りを見せる。
 20分、左SH木龍のクロスを伊藤が落とし、阪口がシュート。DFにブロックされるが、阪口が入って日テレの中盤が締まった。27分には伊藤の横パスに岩渕が縦に抜けるが、甲斐がブロックし、かわしたところを澤がクリア。INACも中盤の守備で澤が効いている。
 INACは大野、チ・ソヨンの中盤のプレスが速く、ベレーザもなかなかチャンスを作れずにいたが、前半30分を過ぎてようやくベレーザに勢いが出てくる。30分、ボランチの原から岩渕が受けて、永里とのワンツーで抜け出しシュート。GK海堀がナイスセーブ。34分にはカウンターから岩渕のスルーパスに木龍が抜け出し、GKと一対一。だがGK海堀が止めた。42分、岩渕が縦に抜けて、クロスに永里がシュート。DFがブロック。45分には川澄のクロスにヤネズがヘディングシュートするが、枠を外す。
 INACの方がボールキープ率が高く、チャンスも多いが、ベレーザも集中してよく守り、岩渕、木龍を走らせる。だが、42分の接触で岩渕が足を捻り、前半で田中美南に交代する。
 後半は両チーム、お互い守り合い、膠着状態。そして14分、大野のパスを受けて川澄がドリブル。右SB有吉が抜かれて堪らずファール。PKを献上してしまう。これを川澄が落ち着いて決めてINACが先制した。
 22分には高瀬が右から左へダイナゴルなドリブルで抜け出しシュート。だがGK松林がナイスセーブ。左足1本で止めた。ベレーザはそこから反撃。26分、伊藤の縦パスから永里がポストで落とし、伊藤がヒールで送って田中がシュート。しかし海堀の飛び出しが速い。ナイスセーブ。直後のCK、伊藤が蹴ると阪口がドンピシャヘッド。だがわずかにバーの上。残念。
 その後、ベレーザは永里に代えて小林を投入。阪口を前線に上げるが、FWにベッキー、中盤に南山を投入したINACがチャンスを作らせない。逆に33分にはベッキーが抜け出してシュート。GK松林が好セーブ。だがゴールが遠い。ベッキーに時間を使われ、そのままタイムアップ。90分間よく戦ったが、重い重いPKでの失点で0-1。悔しい敗戦を喫した。
 これでなでしこリーグは前半戦を終了。なでしこジャパンのメンバーはスウェーデンで親善試合、そしてオリンピック。そして国内ではなでしこカップが行われる。岩渕のケガは少し心配だが、澤の調子も戻ってきたし、大野、川澄は相変わらず絶好調。このまま五輪で金。待ってるぞ。