とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

自由のフランス対規律のイングランド。1点ずつ取り合ってドロー。ま、グループリーグだしね。

 ルーニーを2試合の出場停止で欠くイングランドウェルベックのワントップ。ヤングをトップ下に、右SHミルナーと、なんと左SHにはチェンバレンが先発した。ボランチはジェラードとパーカー。バリーとランパードがケガで出場できないそうで、パーカーの献身的な守備に期待。フランスはベンゼマをワントップにナスリとリベリという攻撃陣。ディアラをアンカーにキャベイユとマルーダが中盤を作るが、マルーダは相変わらず調子を落としている感じ。
 序盤5分、ナスリのループ状のスルーパスベンゼマが飛び出す。10分にはキャベイユのスルーパスでリベリが抜け出すが、DFがブロック。イングランドが高いプレスと堅い守備ブロックで守るが、次第にフランスがペースをつかんでくる。
 11分、ナスリのミドルシュート。だがイングランドは堅い守備からカウンター。15分、アシュリー・ヤングのスルーパスミルナーが抜け出して、さらにGKロリスもかわすが、シュートは体勢が崩れてサイドネット。逆にフランスも16分、キャベイユがミドルシュート。GKハートがナイスセーブ。
 その後、ウェルベックがファールを受け一時退場。するとゲームは停滞し、互角の展開になる。先制点は30分。中盤深い位置からのジェラードのFKにレスコットがピタリと合わせてヘディングシュート。イングランドが先制した。
 フランスは35分、同じような位置からナスリがFK。今度はディアラがドンピシャヘッドを見舞うが、GKハートがナイスセーブ。弾いたところをリベリがヘッドで戻し、もう一度ディアラがヘディングシュート。しかし今度は枠を外した。
 堅い守りの前に攻めあぐねてるかなと思った39分、PA左角からリベリの落としをナスリがミドルシュート。狭い間を抜けてゴールネットに突き刺さる。フランス同点。
 イングランドは規律正しく守備ブロックからカウンター。対するフランスはナスリ、ベンゼマを中心に細かくパスを通して自由に攻撃を操るが、お互い攻めの形はまだまだ未完成という感じ。後半はそれがそのまま現われて、膠着状態。時間だけが過ぎていく。
 それでも20分、フランスは左SBエブラの上がりから、ベンゼマが受けて、ナスリをポストにベンゼマがシュート。イングランドも21分、右SBグレン・ジョンソンが中へのドリブルからシュート。お互い枠には飛ばない。
 30分、ナスリのスルーパスにリベリが抜けて、角度のないところからニアへシュート。GKハートがナイスセーブ。イングランドは33分、デフォーとヘンダーソンを投入。36分、CKからDFのクリアをリベリが落とし、キャバイユがシュート。ロスタイムにもベンゼマミドルシュートが見られたが、GKハートが止めてゲームセット。
 前半のうちに同点に追い付いたフランスは、後半も攻めていったが、まだ連携が不十分。39分、バンナルファとマルタンを投入するも、決定的シーンを作ることはできなかった。対するイングランドも途中から完全に引分け狙い。というか、ゲームの最初から引分け狙いだったような。それでゲームプランどおりにドロー。スウェーデンウクライナは開催国ウクライナが勝利。グループDもどこが抜けてもおかしくない。まあ中の上レベルの争いだね。