とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこ、好感触のスウェーデン戦ドロー

 グループGの初戦でアメリカがフランスに勝って、日本が1位抜けした場合、フランスと対戦する可能性が高くなった。2位抜けならたぶんイギリス。どちらがいいかわからないが、佐々木監督は2位抜けでもと発言。スウェーデンも同じこと。ただ次にカナダ戦を控えるスウェーデンの方がより勝利を欲していたかもしれない。そのためか、序盤、スウェーデンのプレスが早い。それでも今大会のなでしこは落ち着いている。うまくパスを回し、スウェーデンの攻撃に落ち着いて対処していく。
 13分、大野から澤の縦パス、宮間が体勢を崩しながら前へ送ると、大儀見が見事なトラップからシュート。14分にも大儀見がシュートを放つ。ホント、大儀見が絶好調。
 スウェーデンは17分、左SBデーネブロがミドルシュート。しかし日本は最終ラインの守備が堅く、近い位置でのシュートは打たせない。24分、鮫島がドリブルで中へ切れ込んでミドルシュートスウェーデンも27分、右SHヤコブソンが同様に右サイドから切れ込んでミドルシュート。しかしお互い中盤のプレスが早く、ミスが多くなってしまう。37分、澤のパスミスをシャリーンが拾い、クロスにボランチのセーゲルが上がってシュート。DFがブロック。膠着状態のまま前半を終えた。
 後半は日本が押し気味。2分、ゴールキックを大儀見がヘッドでつないで川澄がドリブルからシュート。しかしGKリンダールがナイスセーブ。4分、熊谷のフィードを大儀見が落とし、大野のスルーパスに川澄、さらに大野につないで最後は澤がシュート。なでしこらしい連動した攻撃が見え始める。
 しかしスウェーデンの攻撃も速くて怖い。6分、鮫島が上がった裏をヤコブソンがドリブルで上がって、右SBスベンソンがシュート。しかし熊谷がナイスブロック。
 14分、澤のサイドチェンジから宮間がシュート。しかしここで澤を温存し、田中明日菜を投入。16分にはその田中のパスカットから大野へ流し、大儀見のポストプレー、田中が上がってワンツーに大儀見がシュート。20分にも大儀見のカットからいったん大野に預けて、ワンツーからシュート。GKリンダールに防がれたが、日本がうまくパスを回してスウェーデン・ゴールを脅かす。
 24分にも宮間を起点に近賀のクロスを大儀見が落とし、大野がシュート。26分、熊谷をかわしシャリーンにシュートを打たれるが、ここはGK福元がナイスセーブ。28分には左SHハンマルストロムのクロスに途中交代のアスラニがヘディングシュートするが枠を外す。
 スウェーデンの選手に疲れが見える。日本は35分、大野に代えて岩渕を投入。前線でのドリブルを見せて守りを固める。37分、田中の縦パスを大儀見が落として岩渕がシュート。GKリンダールがセーブ。スウェーデンも41分、テーネブロのクロスにセーゲルがヘディングシュートをするが、K福元が正面で抑える。
 最後は両チーム疲れが見えてオープンな展開。それでもなでしこは、前線、中盤、そしてDFラインまで守備意識が高く、最後までスウェーデンに決定的なチャンスを与えることなく、守り切った。
 スコアレスドローながらいい戦いをみせた。意味のあるゲーム、いい結果だった。これで次の南アフリカ戦はメンバーにも休息を与えつつゲームに臨むことができる。決勝トーナメント1回戦を視野にうまく調整してゲームに臨んでほしい。