とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

弾丸!日帰りツアー 乗鞍岳

 お盆が終わってもまだまだ暑い日が続く。仕事もどこかまだエンジンがかからない感じ。週半ばの火曜日にたまたま予定が入っていなかったので、急遽休みを取って、避暑旅行。もっとも前日は遅くまで残業する羽目になったが。
 行先はいつものように直前まで決まらなかったが、とにかく涼しいところへ行きたい。で思い付いたのが、10年以上前に行った覚えがある乗鞍スカイライン。あの時は山頂近くまで車で行けたが、確か今の時期はマイカー規制をしているはず。そう思ってHPを見ると、シャトルバスは1時間に1本。さて間に合うか。
 それなのにまずガソリンを入れて、上着を取りにまた戻ってとやっているうちに9時を回る。あれー。ナビは中央道・長野道経由を指示するが、中津川ICで降りて木曽路を北上。木曽福島の「くるまや本店」で昼食はせいろそば。11時半にはまだ空いていたけど、食べ終わる頃にはだいぶ並んでいた。

 それから乗鞍高原に向かう。藪原から奈川に出て、乗鞍スーパー林道を通る。落石もあり、舗装路面にも大小の穴が開くワイルドな山道。しばらく前までこれで有料だったとは信じられない。まだかまだかとハンドルを回し、ようやく14時前に乗鞍高原観光センターに到着。さっそくチケット売り場に向かうと、次は14時発。ひゃっ!ナント5分前! 大急ぎでトイレに行ってギリギリ間に合う。時刻表を見ると次の発車は15時30分。いや、ラッキーだった。
 それにしても乗鞍高原は白樺の木々が陽光をさえぎって、涼しく素敵な景観。これぞ高原という感じ。気持ちいい。バスは白樺林の中を縫って次第に高度を上げていく。眼下に見える市街地はどこだろう。遠くに南アルプス。気が付くと周囲は森林限界を越えて丈の低いハイマツ林になっている。雪渓の上でスキーを楽しむ人がいる。50分の山上バスの旅の末、乗鞍岳畳平に到着した。
 さすが標高2700mは涼しい。山頂まで往復する時間はないので、お花畑を散策。乾いた砂礫質の平原に色とりどりの高山植物が群生している。八島湿原とはまた違った景観。砂礫のなかにブーケのように群生している様が面白い。コバイケイソウチングルマミヤマキンバイミヤマキンポウゲ、イワツメグサ、イワギキョウなど。イワツバメイワヒバリが空を舞う。雲が流れて晴れ渡ると、コロナ観測所の白いドームが見える。気持ちいい。

 1時間少し、高山の涼を楽しんでまたバスに乗る。乗鞍高原まで下りてきたのは17時くらい。そこからまた運転。塩尻ICに乗ってすぐの「みどり湖PA」に入る。最初はトイレ休憩のつもりだったが、スナックコーナーに塩尻名物「山賊焼」の文字があり、何だろうと興味がわいて、ここで夕食をとることに。「秘密のケンミンSHOW」で紹介された給食メニュー「キムタクごはん」も面白い。タクワンとキムチが乗った丼で、こんなの小学生が食べられるのかな? 山賊焼定食も豪快でおいしい。
 バスもラッキーだったし、そばと山賊焼と名物料理も食べられたし、なかなか楽しい弾丸日帰りツアーだった。何より涼しかったしね。