とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

清武は攻撃の中心。だが、ブンデスリーガのレベルはそれほど高いわけではない。

 既に乾と競演した第4節フランクフルト戦が終わっているが、遅ればせながら、まずは清武が1ゴール2アシストと活躍した第3節メルヘングラッドバッハ戦を観戦した。全ての得点に絡んだということで、もっと大活躍かと思ったら意外に地味。というか、ブンデスリーガのレベルが思ったほど高くない。
 ゲームはホームのメルヘングラッドバッハが序盤から押し気味に進めていく。ニュルンベルクがようやく押し返し始めた17分、中盤左、深い位置からのFKを清武が蹴ると、そのままゴールに飛び込んでいった。記録はコースに飛び込んだCBクローゼが触ったということで、クローズのゴールになったが、実質清武のゴール。GKとDFの間のいいコースに蹴り込んだ。
 その後しばらくはニュルンベルク・ペース。23分にはスローインから清武が右サイドを抜け出し、クロスにCFペクハルトが走り込み、ヒールでシュート。そして25分、左SHエスバインがドリブルで中に切れ込み、右SHマクからペクハルトがシュート。DFに当たってのCK。清武が蹴ると、CMシモンスにぴったり合ってヘディングシュート。あっという間に2点を挙げた。
 32分にも清武からの長いスルーパスにエスバインを抜け出す場面があったが、そこからシュートに持ち込めず、中へドリブルして最後は右SHマクがシュート。エスバインは突破能力は高いが視野が狭く、決定力に乏しい。前のドルトムント戦では何度も見られた清武のスルーパスも、このゲームでは少なかった。
 その後はメルヘングラッドバッハが反撃を強めて、ニュルンベルクが人数をかけて守る展開が続く。37分、中盤でボールを奪ったCMジエルジのスルーパスに右SHヘルマンが抜け出し、クロスにCFリュック・デヨングがシュート。GKシェーファーが弾いてポストに当たる。メルヘングラッドバッハが猛攻。
 そして45分、CMジャカのスルーパスに右SHヘルマンが抜け出し、クロスをL.デヨングが合わせる。ゴール。前半のうちにメルヘングラッドバッハが1点を返した。
 後半3分。前半と同じような位置からの清武のFK。今度は誰も触らずファーサイドへ。GKテアシュテーゲンがファインセーブでかろうじて弾き出す。
 だが8分、ヘルマンがドリブルから右アウトサイドでクロス。ジャカが走り込みシュート。ついにメルヘングラッドバッハが同点に追いつく。しかしそれもつかの間。10分、CMバーリッチュからの縦パスを受けた清武がチェックを抜け出し、さらに二人かわしてシュート。これが決まりまたもニュルンベルクが勝ち越す。
 23分にはショートCKから清武がミドルシュートを放つ場面もあったが、その後はニュルンベルクは守備一辺倒。26分、ジャカがドリブルからミドルシュート。39分、スルーパスにL.デヨングが抜け出すが、間一髪GKシェーファーが飛び出してクリア。42分、右からのクロスにL.デヨングがオーバーヘッドボレー。ポストに当てるがゴールならず。44分にも左からのクロスにCMハンケのヘディングシュート。猛攻を繰り出すが、ニュルンベルクが最後まで守り切ってアウェイでの勝利を挙げた。
 メルヘングラッドバッハはCFデヨングがいい。ヘルマンやジャカもよく活躍したが、日本人ほどの技術はなく、ミスでチャンスをつぶすことも少なくない。ニュルンベルクも元アルゼンチン代表のピノラと清武が抜けている位で、後は体力勝負のゲルマンサッカー。ドイツのチームはどこもこんな感じなのだろうか。乾や酒井高徳などの日本人選手が活躍できる理由がよくわかる。宇佐美もバイエルンでは無理でもホッフェンハイムであれば大活躍できるはず。まずは清武中心のチーム作りをしたニュルンベルクで結果が出ているということなのだろう。