とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レオネッサ、リーグ優勝を決める。湯郷ベルもよく抵抗したが、決定力の差は如何ともしがたい。

 レオネッサが引分け以上で優勝が決まるゲーム。湯郷ベルのホーム、美作ラグビーサッカー場にはほぼ満員の5000人近い人が集まった。
 開始2分、FKのチャンスに宮間がバーに当てる。だが直後の4分、ゴーベル・ヤネズのポストから抜け出した川澄のクロスを大野が落とし、川澄がシュート。あっさりとレオネッサが先制した。今シーズンの後半のレオネッサは早い時間に先制して逃げ切るゲームが多い。これで一気に優勝に近付いた。
 8分、左SH中川の落としから宮間がミドルシュート湯郷ベルは高い位置からプレスをかけて攻めていくが、レオネッサの寄せも厳しい。宮間以外の選手ではなかなかそのプレスをかわせない。12分、宮間のキープからスルーパスに右SB加戸が抜け出し、クロスにFW有町が飛び込む。が、DFがクリア。17分、宮間のFKにFW松岡が詰めるが、合わない。
 それでも湯郷ベルはよく戦い、ほぼ互角の展開。34分にはCB安田のクロスに有町がヘディングシュート。だがレオネッサも落ち着いてよく対応する。そして39分、宮間の長い縦パスを松岡が落とし、CH高橋が左に展開。左SBの津波古のクロスに松岡がヘディングシュート。いい攻撃を見せる。
 ところがGK海堀からCB田中に出して、フィードを大野が右に展開。川澄のクロスに大野が走り込みゴール。あっという間に反撃、追加点を入れられてしまった。しかし湯郷ベルも反撃する。直後の40分、左SBベッキーのところで右SH中野がボールを奪うと、有町のクロスに松岡がボレーシュート。見事に決まり、すぐに1点差に戻す。前半は2-1で終了した。
 後半も湯郷ベルが攻めていく。1分、有町がドリブルからシュート。GK海堀がセーブ。だが技術力ではレオネッサが勝る。4分、ベッキーに代わって左SBに入った高良から長いスルーパスが直接ゴーベル・ヤネズに入り、GKと一対一。だがベルのGK福元がナイスセーブ。8分にはチ・ソヨンのスルーパスに大野が倒されて得たFKを大野がそのまま蹴ってバーに当てる。
 そして15分、津波古が倒れながらキープしようとしたボールを近賀が奪ってスルーパス。川澄がCB長町の裏を取る動きで抜け出し、クロスに高瀬が詰める。ゴール。レオネッサ3点目。さらに17分、加戸のパスミスを川澄が奪って、横パスに大野がシュート。悠々と4点目をネットに突き刺す。CB長町はまだ高校2年生。だがゴーベル・ヤネズによく付き、レオネッサの変幻自在の攻撃に喰らい付いていった。悔しい4失点。だがいい勉強になったはず。
 湯郷ベルは25分水島、29分山口を入れて反撃する。宮間が積極的に前に上がり、攻撃をリードするが、強引なプレーが目立ち、なかなか決定機を作れない。30分、左SBに回った高橋のクロスに有町がヘディングシュート。37分にも高橋のクロスに松岡がヘディングシュート。だがレオネッサのDFがしっかり付いて自由にヘディングをさせない。ロスタイムには澤のミドルシュートをGK福元が弾き出すシーンもあって、最後までレオネッサが攻撃の手を緩めず、4-1で勝ち切った。
 これで2ゲーム残してレオネッサがなでしこリーグ優勝を決めた。さすが一人強すぎた。最後にレッズレディース、ベレーザと強豪との対戦を残す日程だったのに、それまでに勝負を決めてしまった。それでも後2ゲーム、両チームの意地に期待しよう。レオネッサも無敗優勝へ手を緩めないゲームを期待する。