とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トヨタとホンダ 営業マンに見る姿勢の違い

 クルマを買い替えることにした顛末は、「図書館へ本を返しに行った帰りに、クルマを買ってしまいました」に書いたとおり。
 オデッセイからプリウス・アルファに換えることにしたわけだが、この間、トヨタとホンダの営業マンの姿勢の違いを感じること頻り。端的に言えば、ホンダの営業マンの方が好印象ということだが、ネットで見ると、自動車の営業マンに対する不満はトヨタだから、ホンダだからということで傾向があるわけではない。トヨタの営業マンがいいと言う人もいれば、ホンダの営業マンを酷評する人もいる。単に私の個人的な印象ということで書いておこう。
 トヨタの担当営業マン、と言ってもフラッと寄った客に誰を応対させるかはその時の営業マンの繁忙状況にも依るだろうし、客層に応じて適当な人を差配するということもあるだろう。私の場合は店長が最初に応対に出て、次に出てきたのが副店長の名刺を持つ営業マンだった。
 彼はとにかく腰が低い。慇懃過ぎて無礼になりかねないほど。一生懸命聞いて、一生懸命応対するのはいいが、それに対する話が長いし、個人的な経験を混ぜるから、かえってわかりにくい。途中で話を打ち切って「それはわかりました。それで・・・」と私が話を次に進めることも少なくない。それでも妻の質問に一生懸命調べて答えようとするところは評価しなくてはいけないのだろう。うっとうしいけど。
 それでいて連絡は遅い。先日も自動車保険について2〜3日で提案をもってくるようなことを言って1週間音沙汰がなく、こちらから電話をしたら、「今、計算中で、計算ができ次第、電話しようと考えていました」だって。ホントかよ。
 先日など「10時半から11時の間に伺います」と約束をしたら、当日の朝、「10時半ですか、11時ですか」と電話がかかってきた。待たせては悪いと思って11時で約束したが、結局、10時半には前の用事が済んで、30分間、時間調整をすることになった。10時半で約束して待たせたほうがよかったかな。なぜ30分刻みの時刻指定が必要なのか理由を教えてもらえれば考えようもあったのに。
 そういえば彼に電話をしたら別の営業マンが電話を取り、「外出中ですが、電話を回しましょうか」と言われたこともあった。違うだろう。「連絡を取って、こちらから連絡をさせてもらいます」だろ。
 ということで、契約はしたもののイマイチ信頼感に欠けるトヨタの営業マン。これに対してホンダの営業マンはよかった。そもそもうちがホンダ車にしたのはトヨタの営業に嫌気が差したことも一因だった。
 20数年前、スプリンターから乗り換えようと訪れたトヨタの店で営業マンに全く相手にされなかった。冷やかしに見られたのかもしれない。それじゃあと訪れたホンダの店でプレリュードを買ったのがホンダとの付き合いの始まり。その後、子供が成長してオデッセイに乗り換え、新型オデッセイに乗り換えと長い付き合いだった。この間、二人目の営業マンと懇意になり、彼の転勤に付き合って担当店を変え、ついに彼は店長に昇進した。
 この間、もらい事故の代車を都合してもらったり、車検や定期点検時に自宅まで乗ってきてもらい代車と交換したり、事故時の対応用にと個人の携帯電話番号を教えてもらったりと、いろいろと世話になった。今回、彼が病気のため長期休養中で、ホンダ車のモデルチェンジ情報等の相談に応じてもらえなかった。だから買い替えてしまったということもあり、申し訳なく思っている。
 プリウス・アルファを契約後、現在乗っているオデッセイが車検まで含めた定期点検パックに入っていたことを思い出し、解約と残金返還の申し出をしたが、現在の担当営業マンも快く対応してくれた。「適当なクルマを紹介できなくて申し訳ありません」と逆に頭を下げられて、却って恐縮してしまった。「次はきっとホンダ車にするから、それまでに買いたいと思うようなクルマを開発してください」。思わずそう口にしてしまった。
 もちろんたまたま担当してもらった営業マンがそうだったということだとは思うが、総じてトヨタの営業マンは「安く売ればいいでしょ、買いたいんでしょ」といった感じがする。対してホンダの営業マンは「ホンダ車が好き。それを知ってもらいたい」という気持ちが接客から伝わってくる。ホンダの営業マンはホンダのクルマを売りたくてホンダの会社に就職したのに対して、トヨタの営業マンは大企業の関連会社ならどこでもよかったという感じがする。販売しているクルマへの愛情の差が営業マンの姿勢に現れているような気がしてならない。ま、単なる個人的な感想で、トヨタ車を愛するトヨタの営業マンもきっとたくさんいるだろうとは思いますが。

2020年版間違いだらけのクルマ選び

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