とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

シャルケ内田、前半は正確なアシスト2本、後半も的確な守備でルールダービーを勝利に導く。

 シャルケ04ドルトムントルールダービー。約1ヶ月振りに出場の内田が定位置右SBで先発した。ドルトムントは前半、ロイスをベンチに置き、左SHにグロスクロイツが先発。シャルケの右サイドを警戒か。だがシャルケは新加入、左SHミシェル・バストスが効いている。ドルトムントの右サイドを突破してチャンスを演出する。対するドルトムントの攻撃の中心はゲッツェ。こちらもよく反撃。大声援の中、序盤は激しい攻防が展開された。
 やや押され気味だったシャルケだったが前半12分、CHヘーガーの縦パスを右SHファルファンが右に展開。うまく右サイドを上がってきた内田のクロスにトップ下ドラクスラーがシュート。きれいにシャルケが先制する。シャルケ、右サイドの連携は完璧だ。14分には左SHバストスのクロスにCFフンテラールボレーシュート。GKバイデンフェラーのナイスセーブに合うが、シャルケが攻勢をかける。
 内田も積極的に上がり、シャルケの攻撃を活性化。25分には内田の攻撃参加からFKを得て、さらにファルファンのCKからCBマティブがヘディングシュート。ここはライン上でゲッツェがクリアしたが、シャルケが高いプレスからドルトムントを押し込む。29分、ドラクスラーのドリブルから、ファルファンが受けてさらに左に展開。バストスのクロスにドラクスラーがシュート。GKバイデンフェラーのセーブのはね返りをCHイシュテッターがミドルシュートシャルケが攻め込んでいく。
 そして35分、ヘーガーから右へ展開し、内田の狙いすましたクロスにCFフンテラールがドンピシャのヘディングシュート。シャルケが前半のうちに追加点を入れてドルトムントを突き放した。それにしても正確な内田のクロス。測ったようにフンテラールの頭を捉えた。
 後半に入りドルトムントが二人選手を交代してくる。CHにシャヒンを投入し、ベンダーをCBに。そしてグロスクロイツに代わりロイスを投入。ゲッツェが左SHに移動する。するとさっそく3分、右SHブワシチコフスキのクロスをロイスがさらに左に流し、ゲッツェがシュート。5分にはゲッツェが内田のマークを受けながらドリブル。ロイスのスルーパスに右SBピシチェクが抜け出してシュート。GKヒルデブラントがナイスセーブ。さらに7分、ロイスのFKからCBスポティッチの高いヘディング。シャルケは後半9分にフンテラールがケガで退場。代わりにプッキがCFに入るが、前線でボールを収められず、後半は守備に回ることが多くなる。
 だがシャルケも集中した守り。内田もゲッツェをよくマーク。決定的な仕事をさせない。と思った14分、CBスポティッチの縦パスを受けたロイスが右に展開。ブワシチコフスキのスルーパスレバンドフスキが抜け出しシュート。ドルトムントが1点を返した。内田はDFラインでよくラインを見ていたが、CBマティブのところでややギャップがあってうまく突かれた。これは仕方がない。
 ドルトムントは27分にもロイスのシュートがDFに当たってこぼれたところをレバンドフスキがシュート。だが前にいたゲッツェに当たる。シャルケは35分、バストスからのクロスをドラクスラーがシュート。GKセーブのこぼれ球をファルファンがシュートするもふかしてしまう。ドルトムントも43分、ブワシチコフスキのクロスからレバンドフスキがシュート。だが今度はGKヒルデブラントがナイスセーブ。
 さすがに後半30分過ぎからはドルトムントの勢いも弱まり、シャルケがカウンターで反撃するも、お互い決定機を決め切れず、そのままタイムアップ。シャルケがホームのルールダービーを制し勝利を挙げた。それにしても面白いゲームだった。
 内田は前半の攻撃、後半の守備とシャルケの中核としていい活躍を見せ、勝利に貢献。フンテラールの負傷欠場の影響があったか、火曜日に行われたCLガラタサライ戦は2-3と敗戦。ベスト8進出はならなかった。だがこれで後はリーグに専念できる。来シーズンのCL出場へ向けて4位確保へ一直線だ。