とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

卒業式から入社式へ

 娘の大学卒業式が開かれたのが先週の月曜日。1週間後の4月1日には入社式があり、研修などもあってあっという間の2週間が過ぎていった。3月と4月の間を境に生活が大きく変化した。
 卒業式には休暇を取って家族揃って参列した。午前11時40分開始だが、羽織袴を着せるため、大学生協に午前8時に送っていく。待合室となった生協食堂には、既にきれいに着飾った女子学生たちが大勢待機している。なかにポツポツと娘を待つ母親の姿も。さすがに父親は少ないが、送迎係としては仕方がない。クルマをコインパーキングに停めて戻ると妻が見知らぬ母親と話していた。
 9時を回ってようやく娘が出てきた。相変わらず地味目な髪型。写真撮影の列に並ぶ。大学生協で着物レンタル、記念写真付きで約6万円。着物は翌日宅配で送り返す。撮影後、数枚スナップ写真を撮った後は、娘は友人を見つけて去っていった。そんなもん。
 残された付添人用に卒業式を中継した映像が見られる控室が用意されている。先に9時半から大学院の卒業式があったが、行くところもないので早めにそこに移動。既に始まっていた大学院の卒業式から見学。そして大学院と大学の卒業式の合間に学長が駆け付け挨拶。入学式の時もそうだったが、近いとは言え、短い時間に往復するのは大変だ。
 そしてようやく大学の卒業式が始まる。学長あいさつ、学位記授与。学部毎に代表者が受け取る。若い姓の学生が多いので、五十音順だったか。続いて答辞。経済学部の学生が行ったが、すごく立派。同窓会会長あいさつ。そして合唱団によるコーラスがあり、最後に全員で「蛍の光」を歌って終了した。
 女子学生は半数以上が袴姿。翌日、娘が友人たちと撮り合った写真を見せてもらったが、楽しそうでよかった。この後、娘は学科の謝恩会、そして夜には研究室の謝恩会があると言うので、娘を残して家に帰った。そしていつまで経っても帰ってこない娘。12時を過ぎてやっとご帰還。さすがに「いつまで着物姿で遊んでいるんだ」と一喝。「だって研究室の謝恩会が色々な余興があっていつまでも終わらないんだもん」。「そうかそうか、怒ってゴメン」。こうして娘の学生生活も終わった。
 もっとも翌日また大学へ行き、大学生協の脱会や研究室に置いてあった荷物を持ち帰るなど最後の後始末をしに行った。
 それで1週間はのんべんだらりと過ごしていた。就職後の最初の勤務地が岡崎市とわかっていたので、土曜日に近くの名鉄駅まで定期券を買いに行った。定期代が約16万円。さすがにちょっと金額が大きいので、最初の定期代は親からプレゼント。給料日が来たら返してくれるだろうか? 日曜日には翌日から着るリクルートスーツなどを準備する。給与振込先の預金通帳の銀行印がわからなくバタバタする。もっと早く準備しておけよ。
 そして4月1日。入社式は10時から名古屋で行われた。さすがに入社式に付き添う親はいないだろう。私より1時間ほど遅れて初出勤。式典後は配属先の事務所から新入社員引取りの担当者が来ていて、同じ職場に配属された仲間3人とともに、クルマで連れられていったそうだ。
 当日の夜はさほど疲れた様子も見せずに帰ってきた。配属先で午後は給与振込先の申請書や通勤届けなど必要な書類を書いて終わった様子。年金関係の書類が書けなかったと夜に年金手帳を出してきて書類を作成していた。
 そして翌日から岡崎まで出勤。朝、7時前に家を出ていく。私より約40分早い。しばらく大変だけどがんばって。 当日は午後から名古屋に移動して研修。さらに木曜日も研修で、最初の週は実働2日間。それも仕事を教えてもらうばかり。昨日はみんな出張してしまい、しばらく一人で本を読んで勉強してた、なんて言っていた。
 私も昨日は歓送迎会。入社して1年目の社員が張り切って会を仕切っている様子を見て、あんまりがんばり過ぎないようにと思わず声をかけてしまった。娘にも同じ言葉をかけてやりたい。いや、「なまじがんばってできる奴と思われると、仕事が集中するから、適当にできない奴と思われる程度で十分だよ」と言っているけど。それでも絶対やり過ぎるから。
 卒業式から入社式、激動の1週間が過ぎ去った。とりあえずこの週末はのんびり過ごさせてやりたい。