とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

多摩川クラシコはFC東京が快勝。フロンターレはおとなし過ぎる感じ。

 4月27日夜に行われた多摩川クラシコFC東京フロンターレ戦を観た。前節グランパスに勝利し、連敗を止めたFC東京。対するフロンターレも前節ベガルタ戦でようやく今シーズン初勝利を挙げた。これまでFC東京は見てきたが、どうして連敗するのかと思うようないいゲームをしていた。一方、フロンターレは今シーズン初めての観戦。風間監督になって以来、サッカー専門誌での評価は高いもののなかなか勝利につながらない。クラシコという舞台で燃え立つようなサッカーが観たかったのだが・・・。
 序盤からお互いボールと選手が素早く動く小気味のいいパスサッカーが展開される。だが両チームともプレスが速く、パスミスやドリブルが止められ、なかなかチャンスにつながらない。序盤フロンターレがやや攻め込んだが、次第にFC東京ペースになってくる。
 そして22分、FW渡辺からのパスを受けてFW東がクサビの縦パス。SH長谷川がつま先で落とすとSHルーカスがシュート。一瞬の隙を突いてFC東京が先制した。27分にもルーカスが渡辺とのパス交換からスルーパス。東の落としを長谷川がシュート。この4人が常にポジションを変えて小気味のいいパス交換。これに徳永と太田の両SBが高く上がってフロンターレのSBとSHを押し込め、高橋と米本のCHが粘り強く守ってフロンターレの攻撃を分断する。FC東京が攻守に上回り、フロンターレのパスがつながらない。
 それでも42分、カウンターからFW大久保がミドルシュートを放つ。さらに45分、CH稲本のスルーパスにFW矢島が走り込みシュートを放つが、GK権田が正面でキャッチ。中村憲剛レナト、登里がケガで欠場。大久保と稲本の両ベテランがフロンターレの攻撃をコントロールするが、若手の連動がイマイチ見られない。
 後半5分、CH稲本の縦パスを右SH小林が落とし、左SH大島がシュート。6分にはカウンターから小林がドリブルで抜け出しシュートを放つがDFがブロック。するとまたFC東京が一方的に押し込んでいく。そして20分、FC東京がカウンターからルーカス、渡辺とつないで長谷川がスルーパス。東が抜け出し、GK西部の股下をシュート。FC東京が追加点を挙げた。
 フロンターレはとにかく淡白。淡々とプレス。ボールを奪えばパスを出して、そのまま立ち止まる。受けてもすぐに次を探すが、誰も走らない。稲本と大久保ばかりが目立って決定的なパスを出すが、DFがカットする。その繰り返し。30分、右SB實藤のクロスに小林がヘディングシュート。ドンピシャだったがわずかに枠を外す。アディショナルタイム1分、稲本のループパスを途中交代のパトリックが頭で下し、小林がボレーシュート。サイドネットに突き刺さる。枠の外。結局このまま時間が過ぎてFC東京が2-0と勝利した。
 それにしてもフロンターレは大丈夫か。もう少し覇気が欲しい。風間監督の指示に頭が疲れて、身体が自由に動かないのではないか。「まだまだ選手の努力が足りない」と言うのかもしれないが、いつ完成するのか。それはJ2に落ちてからのことだろうか?