とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レオネッサ相手に0-3で敗れたものの若手が奮闘! レッズレディース、復活の兆し。

 首位を独走するレオネッサに対して1勝5敗、9位に低迷するレッズレディース。このゲームでは柴田、加藤、藤田、池田らのヤングなでしこが先発。右SBは17歳の池田だ。対するレオネッサも道上と田中陽子が先発。若い選手たちの活躍が楽しみだ。
 序盤はレオネッサが押していく。4分、右SB中島のクロスに道上がヘディングシュート。9分には道上がドリブルでCB岸川をかわし、抜け出してシュート。GK池田が抑える。さらに14分、チ・ソヨンのFKに田中明日菜がヘディングシュート。レオネッサは澤が先発。川澄、チ・ソヨン田中明日菜の経験ある選手たちが落ち着いてゲームをコントロール。両SB中島と渡辺が元気に走り回る。
 15分過ぎ位からようやくレッズの守備も安定してきて、カウンター気味に反撃を始める。24分にはCH堂園がミドルシュート。CF後藤ががんばり、OH柴田が絡んで攻撃を作る。だがレオネッサのプレスも早い。38分、FKを後藤が落とし、石井のクロスのこぼれ球を後藤がシュート。レッズの組織立った守備の前にレオネッサの攻撃も沈黙し、膠着状態のまま前半を終えた。
 後半レオネッサが攻撃、レッズが守ってカウンターの構図は変わらない。6分、カウンターから後藤がドリブルで前進。左SH加藤が切り返してクロスを入れるもDFがクリア。12分にはOH柴田のドリブルから加藤のスルーパスに後藤が抜け出すがシュートは打てない。
 そうこうしているうちに15分、右SH川澄のクロスに左SH田中陽子PA内に走り込む。CB岸川が堪らずファールで倒して、一発レッドカード。しかもPK。これを川澄が落ち着いて決めて、ついにレオネッサが先制した。しかも一人少ないレッズ。しかしここからまたレッズが踏ん張る。
 21分、CH澤が右に展開し、右SB中島のシュート性のクロス。24分、左SB渡辺のスルーパス田中陽子が走り込み、戻しのパスをCHチ・ソヨンがシュート。30分には道上に代えて久し振りに高瀬を投入する。34分、渡辺のクロスに川澄がボレーシュート
 ここまで何とか踏ん張ってきたレッズは39分、FW吉良とCH栗島を投入。すると残り5分、レッズが攻勢をかける。40分、右SB石井のクロスをPA内ゴール正面で右SH安田が受ける。後ろから中島が押して倒すが、ファールを取らない。ここでPKを取っていたら結果は違ったものになっていたはず。残念だ。43分にはCKをGK池田がパンチングではね返すと、柴田のドリブル、栗島、後藤のドリブルと前に運んで、右サイド安田のクロスに栗島が走り込むが、さすがに疲れて正確に合わせることができなかった。最後に栗島と競り合ったのが川澄。さすがだ。
 と45分、チ・ソヨンがドリブルで前に運ぶと、右サイドを猛然と駆け上がったのは川澄。強烈なシュートが決まりレオネッサが追加点を挙げた。さっきは自陣ゴールラインまで全力疾走したばかりなのに、またこのスピード。川澄、おまえは化け物か。さらにアディショナルタイム3分、川澄のクロスに高瀬が走り込んでダイビングヘッド。ダメ押しの3点目を挙げて最後はレオネッサが押し切った。
 それでもレッズはとても9位のチームとは思えない踏ん張りを見せた。守備ラインがきれいに整い、攻撃陣もがんばった。レオネッサ相手のこの善戦は彼女らに勇気と自信を与えただろう。これをきっかけにレッズの逆襲が始まると期待したい。