とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

手術2件。いえ、簡単に治りましたが・・・。

 4月のある日、着替えをしている私を見て、娘が「その背中どうしたの」と大きい声を挙げた。背中に脂肪瘤があることは分かっていたが、大声を挙げられるほどとは思っていなかった。左肩の下、肩甲骨のすぐ上。手が届かず、もちろん見ることもできない。娘がスマホで撮影して見せてくれたが、なるほど直径は2cm位だが、高さも同じくらい飛び出しており、よく目立つ。
 背中の脂肪瘤は見えないし、触れないから痛くもないが、もう一つ気になっていたのがお腹にできた腫物。臍の右下にできて次第に大きくなってくる。色は黒く表面に小さく穴が開いているので、そこから中の黒いモノを掻き出せないかと試したことがあったが、次第に大きくなって、今では何ともならない大きさになってしまった。やはり直径2cm位か。こちらは触れると鈍い痛みを感じる。
 数年前にも背中の脂肪瘤を除去してもらったことがあったが、1週間くらいその病院へ通院して面倒臭かった。夜に呑み会などの行事がない週を探していたが、先週、ついに行きつけの外科クリニックへ行った。小一時間も待たされ診察室に入ると、まずは背中の脂肪瘤を見て「前回よりは小さいね。でも切除しようか。」とのんびりとしたお言葉。次にお腹の腫物を見てもらう。こちらも「同様の脂肪瘤ですね」と言われる。黒いし、頂点に穴も開いているし、だいぶ違うと思うんだけど、同じらしい。
 「同時に取りますか?それとも別の日にしますか?」と言うので、「一緒にお願いします」ということで、即日手術と相成った。前回切除した時は「手術です」と言われ、ちょっとビビったが、今回は2回目でもあり、昨年の大腸ポリープ除去手術も経験して、「手術」という言葉には驚かないようになっている。
 まず俯いて、麻酔注射を数か所打たれ、後は何も感じないまま背中の脂肪瘤は切除完了。続いてお腹。仰向いて同様の手術。先生の手がお腹に乗って中身を掻き出している感じがする。が、見る勇気もなく、じっと上を向いていたら縫合も終わった。
 「お風呂は禁止」ということで、2日後の月曜日に再診。ガーゼを取り換え、消毒をして、お風呂解禁。風呂から上がった後、患部に消毒薬を付けて、またガーゼで覆うように言われ、薬局へ滅菌ガーゼを買いに行き、毎晩、妻に消毒処置とガーゼの交換を頼む。背中が4針、お腹が3針。弛み加減の糸のせいか、絆創膏のかぶれのせいか、はたまた患部が治りかけているのか、患部がほの痒い。それでも触らないように我慢して、手術後1週間目の土曜日まで過ごす。
 土曜日に病院に行くと、あっさり「だいぶ治っているね」と言って抜糸し、傷口が開かないよう、傷口と直行方向に絆創膏をペタッと貼って終わり。「あとは自由にお風呂に入ってよろしい」。手術と言うにはあっけない措置で1週間が終わった。
 ちなみに、手術の前に先生が「脂肪瘤ができる人は金が貯まると言うなあ」と一言。「いやあ、それは全然ないですよ」と応対。ひょっとしてもっと大きく育てれば金も貯まったということ? 切除するのをもう少し我慢すればよかった? いや、お腹の手術の際には「化膿する手前だったな」と看護師さんと会話していたから、たぶんこの時期に切除してよかったんだと思う。お金よりも健康が大事ということで。