とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

スペインはさすがのプレーでウルグアイを一蹴。仕掛けのパスワークに場内どよめき。

 CFソルダドを除けば、シャビ・アロンソプジョルがいないもののほぼいつものメンバーが揃ったスペイン。一方、ウルグアイは守ってカウンターの体制。序盤はスペインもトップまでボールが入らず、DFラインの前辺りで隙を窺うパスを回す。
 だが10分、左SBジョルジ・アルバが左サイドを突破してクロスを入れると、イニエスタがスルーしてセスク・ファブレガスがシュート。ポストを叩く。場内さすがのプレーにドッと歓声。16分にはイニエスタの縦パスをCFソルダドが落とし、さらにイニエスタが縦へスルーパス。セスクの足に当たって戻ったボールをイニエスタがシュート。GKムスレラがナイスセーブ。突然のスピードアップと正確なパスワークにはさすがのウルグアイもついていけない。
 そして20分、シャビのCKがDFに当たってはね返ったところをペドロがボレーシュート。CBルガーノの足に当たってコースが変わりネットに吸い込まれる。スペインが先制。27分にはシャビのFKがわずかにバーの上。ここまで圧倒的にスペインがボールキープ。ウルグアイの強力FW、スアレスカバーニがボールに触れることも数少ない。それでも29分、スアレスのFKにカバーニが走り込んであわやのシーンを作り出す。GKムスレラがキャッチしたが、もう少しヘッドが厚く当たっていたらゴールがあったかもしれない。全くの劣勢の中、恐るべしスアレスカバーニ
 だが32分、スペインがセスク・ファブレガスのスルーパスからソルダドが抜け出しゴールを決める。微妙なDFラインからの飛び出しだったが、誰もついていなかったのも事実。PA前での細かい仕掛けのパスと動き直す動きにDFが付き切れない。
 ウルグアイは37分、スアレスのFKが人混みの中を抜け、飛び出したルガーノに渡る。だが痛恨のトラップミス。チャンスを逃した。逆にスペインも38分、シャビのCKにCBピケがシュート。GKムスレラがファインセーブでゴールを守った。前半は2-0。だがボールポゼッションはスペインが77%と圧倒的にスペインがリードした。
 後半始めにトップ下でボールを追い回したガストン・ラミレスに代えてアルバロ・ゴンザレスを投入。4-3-3から4-4-2にシステムを変更する。だがスペインが圧倒する展開は変わらない。5分、イニエスタの楔のパスをシャビが落として、ペドロのクロスにソルダド。届かない。11分、イニエスタPA前でキープからシャビとのパス交換の後にシュート。わずかにポストの左。
 スペインが相変わらずパスを回すが、前半ほどには仕掛けのパスは減って、抑え気味にボールをキープ。ポゼッションこそ最大の守備。ウルグアイは18分ロデイロ、24分フォルランを投入。スペインは20分カソルラ、31分ハビ・マルティネス、36分マタと選手交代。主力を休ませつつゲームをコントロール。て言うか、交代出場する選手がいずれもどうして先発していないのと思うような豪華メンバーだ。
 19分、アルバを起点にイニエスタがつなぎ、セスクのスルーパスにアルバが左サイドを抜け出し、クロスにイニエスタがシュート。DFのブロックのこぼれをペドロがシュート。だが枠を外す。ウルグアイは29分、フォルランがFK。大きく枠を外れるが場内は大きな歓声。存在感はさすが。そして43分、スアレスのFKがきれいにゴールネットを揺すり、ウルグアイが一矢を報いる。
 だが反撃もこれまで。後はうまく時間を使いながらアディショナルタイム4分を過ぎ去り、スペインが初戦を難なく勝利した。スペイン圧勝。
 やはり1チームだけ次元の違うサッカーを展開している。W杯本番でないだけリラックスして、3年前以上にいいサッカーを見せている。この後、グループリーグ、決勝トーナメントでどういうサッカーを見せてくれるのか。ブラジルやイタリアとの対戦が今から楽しみだ。