とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

フォルランが加わってウルグアイらしさが戻ってきた。ナイジェリアも小粒ながら好チーム。

 グループBの2試合目。スペインはタヒチ相手に圧勝して2連勝。最終戦でスペインと対戦するナイジェリアは最低でも引分け以上は欲しいゲームだった。スペイン戦でいい場面が少なかったウルグアイだが、フォルランが先発し、カバーニスアレスと攻撃3人衆が揃って、W杯の時のようなウルグアイらしさが戻ってきた。対するナイジェリアはミケルが引っ張る若いチーム。だが溌剌とした動きでウルグアイと互角に渡り合い、好ゲームを演じた。
 1分、フォルランのFKのクリアを左CHロドリゲスミドルシュート。GKエネアマがナイスセーブ。序盤はフォルランのFKを中心にウルグアイが攻めていく。ナイジェリアも12分、FWイデイエのFKがGKムスレラを襲う。いったん弾いたが何とか抑える。
 そして19分、フォルランのCKがDFにはね返されたボールを拾って、フォルランが今度はグラウンダーのクロス。ニアに走り込んだカバーニがスルーして後方でCBルガーノが押し込んだ。ウルグアイ先制。その後はナイジェリアが反撃するが、ウルグアイの守備は強い。特にアンカーのアレバロと右SBマキシミリアーノ・ペレイラががっちりと抑え込む。
 だが37分、CKからDFのクリアを拾った左SBエチエジレが縦に入れると、FWイデイエの落としをミケルがCBルガーノをかわしてシュート。ナイジェリアが同点に追い付いた。アレバロは強力だが、その両サイドが空いてナイジェリアに狙われた。ミケルはチェルシーでは守備的なプレーが目立つが、ゴール前でも落ち着いてうまいなあ。前半はウルグアイが攻勢だったが、次第にナイジェリアも落ち着きを取り戻し、互角の展開で前半を終えた。
 後半1分、イデイエの落としから右SHババトゥンディのクロスにFWオグが飛び込む。やや届かなかったが、後半は序盤からナイジェリアが積極的に攻めていく。ところが6分、中盤で右CHゴンザレスがボールを奪うと、スアレスがDFを引き摺るようにして抜け出しドリブル。カバーニにつないで左に展開すると、フォルランがシュート。3人が絡んでのカウンター攻撃でウルグアイが勝ち越し点を奪う。
 ここからナイジェリアが反撃。後半はナイジェリアがパスを回して、ウルグアイが守る展開になる。17分、右SBアムブローズのクロスを左SHムサがヘッドでつないで、イデイエがオーバーヘッドシュート。枠を外す。ナイジェリアは身体はけっして大きくないが、組織的にパスを回し、テクニックもあり、アジリティも高い好チーム。だがウルグアイも持ち前の堅守速攻で対応する。よくボールが動く好ゲームだ。
 25分、カウンターからフォルランの大きなサイドチェンジにカバーニが抜け出しシュート。27分、右SBアムブローズのクロスにイデイエがトラップから反転。だがシュートの前にM.ペレイラがクリア。31分、フォルランのFKにカバーニが飛び込みヘディングシュートも枠を外す。ナイジェリアも何度かゴールに迫るが、ウルグアイの守備が堅い。37分にはスアレスに代えてCBコアテスを投入。CBを3人にして守る。アディショナルタイム5分、CKからエチエジレがシュートを放つがGKムスレラがセーブ。結局最後までウルグアイが守り切って2-1で勝利した。
 これでナイジェリアは最終戦のスペイン相手に勝たなければグループリーグ突破はなくなってしまった。だが独特のしなやかさと組織力を備えた好チーム。ケガで出場できなかったが、ナイジェリアにはまだモーゼスもいる。W杯にはけっして侮れないチームの一つだ。