とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス3ヶ月振りの勝利。やりたいことはある程度できていたが、上位チームに通用するかどうかは?

 グランパスJリーグ再開初戦はエスパルスケネディが完全復活、藤本と小川の両SHが積極的に中に絞って起点となり、CBからのフィードも積極的でこういうサッカーをやりたいんだなということはよくわかった。
 1分、CB増川からのフィードを右SH藤本が落とし、CFケネディがシュート。GK櫛引がナイスセーブ。4分、CB闘莉王からのフィードを左SH小川が落とし、ケネディがFW玉田につないで、返しのパスをケネディがシュート。またもGK櫛引がナイスセーブ。5分、右SB田中隼磨のクロスにケネディがヘディングシュート。そして9分、闘莉王からのクサビのパスを玉田がつないで前にパス。ケネディポストプレーに小川が走り込みシュート。グランパスが幸先よく先制点を挙げた。
 しかしエスパルスもすぐに反撃。13分、後方からのフィードに伊藤翔闘莉王と競り合って走り込み、得たCK。GK楢崎が飛び出すがボールに触れず、ファーサイドで村松がヘディングシュート。エスパルスが同点に追い付いた。
 エスパルスは序盤、杉山をアンカーにMFが4人並ぶ4-1-4-1でスタートしたが、失点後、村松をボランチに下げ、伊藤をバレーと並べてFWに置く4-4-2に変更。これで守備が安定し、全体的に動きもよく、その後はエスパルスがペースを握っていく。
 23分、伊藤がボールを奪い、バレーとのパス交換からシュート。34分には左サイドでボールを収めた伊藤が中へ中へとドリブル、シュート。かろうじてGK楢崎が指先で弾き出す。ファインセーブ。さらに40分にはバレーのミドルシュートがわずかにバーの上を掠める。グランパスは41分、闘莉王のフィードから玉田がキープ。左SB阿部に落としてクロスに闘莉王がヘディングシュート。DFが競り合ってクリアした。
 同点のまま後半に入る。お互い膠着状態。だが、次第にグランパスがリスクを冒して攻め込んでいく。10分、闘莉王の縦パスに玉田が抜け出しシュート。12分には阿部のスローインを受けた玉田がDFを背負って抜け出しシュート。さらに14分、闘莉王を起点に左に展開。阿部のクロスに小川が飛び込む。CH杉山がブロック。15分、CH田口が左に展開、ケネディのクロスに玉田が飛び込むが、届かない。
 グランパスが攻める。16分、CH中村のミドルシュートはGK櫛引がファインセーブ。18分、田口のFKに闘莉王がヘディングシュート。CH杉山がブロック。19分、CKにケネディがヘディングシュート。これもCH杉山がクリア。
 圧されて攻め手がないエスパルスは21分、竹内に代えて高木を投入。だがグランパス・ペースは変わらない。26分、田口から右に展開。田中隼磨のクロスをケネディが落とし、玉田がつないで藤本がシュート。CB平岡がブロック。どうしてもシュートが決まらないグランパスは29分、中村に代えて田中輝希を投入。藤本をボランチに下げる。34分、闘莉王のフィードを玉田が受けてスルーパスにDFと競り合いつつ田中輝希が走り込むが、シュートは枠を外した。
 42分にはダニエルを投入。闘莉王を前線に上げる。エスパルスは43分、河井に代えて石毛を投入。だが直後の44分、カウンター気味のフィードをバレーが落とし、石毛が抜けようとしたところを増川がカット。阿部のクロスにケネディがシュート。DFに当たりこぼれたところに闘莉王が詰める。さらにこぼれ球を小川がシュート。ついにグランパスが勝ち越し点を入れた。そしてタイムアップ。後半はなかなか得点ができず苦しんだが、最後の最後に勝ち越しゴール。グランパスが4月13日以来、約5か月ぶりの勝利を挙げて13位と一つ順位を上げた。
 それにしてもなかなか勝ち越せなかった。前半戦に比べると攻撃がわかりやすくなったが、中盤の守備は変わらない。ダニルソンがいなかったので次戦以降どうなるかわからないが、このゲームでもエスパルスのフォーメーション変更以降、バイタルエリアがぽかりと空いてエスパルスに自由に使われるシーンが何度もあった。うーん。次はアルディージャ戦。後半戦のグランパスを占うゲームとなる。