とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

絶好調サイトー、マルキーニョス、そして最後は俊輔のセットプレー。得点の取れるマリノスは強い。

 勝ち点31で並ぶ3位レッズ対4位マリノスの対戦。前節、首位アルディージャに勝利したマリノスに対してレッズはフロンターレ相手に0-4の完敗。レッズは中断明け後、けっして調子がいいとは言えない。そこでか久し振りにCBに永田を先発、坪井を右CBに起用し、那須をCHに上げてきた。
 だが序盤からマリノスが押し込んでいく。2分には俊輔のスルーパスに左SH齋藤が飛び出す。GK加藤が抑える。しかし10分、齋藤がPA前で右に展開すると、右SH兵藤のクロスにCFマルキーニョスがヘディングシュート。まずはマリノスが先制する。
 だがホームの大声援に圧されるレッズがすぐに押し返していく。13分、CF興梠の落としから左SH原口が右に展開。右WB平川のクロスに右SH柏木がシュート。そして17分、マリノスのCKからCF興梠がカウンターで持ち上がると、原口の落としをCH那須ミドルシュート。早々とレッズが同点に追い付いた。
 マリノスも18分、左SBドゥトラのクロスにCFマルキーニョスがヘディングシュート。レッズのCB永田にまだゲーム勘が戻っていないか、マルキーニョスを再三フリーにしてしまう。マリノスがやや優勢かなと思った28分、左SH原口がカウンターからドリブルで持ち上がりシュート。これで得たCKをCH阿部がヘディングシュート。一旦はGK榎本が弾き返すが、左CB槙野が詰めてシュート。レッズが逆転する。
 その後は37分、マリノスが俊輔のクロスにCB中澤がヘディングシュートを放てば、レッズも39分、柏木のCKから左WB梅崎がミドルシュート。40分、マリノスがカウンターからCB栗原が持ち上がりミドルシュートを放てば、レッズも41分、原口がドリブルからシュート。DFブロックのこぼれを興梠が落として柏木がシュート。両チーム、厳しいプレスからボールを奪ってはカウンターで攻め合う展開。バタバタと攻守が切り替わる熱戦で前半を終えた。
 後半3分、右SH柏木のクロスにCH那須がヘディングシュート。両チーム激しい攻め合いが続く。13分、CB槙野のカットからCF興梠がドリブル。ミドルシュートを放てば、マリノスも14分、左SBドゥトラミドルシュート。そして18分、マリノスが押し込み、右SB小林がクロスを入れると、ファーサイドで左SH斉藤が一旦兵藤に身体をぶつけてスペースを作り、反転してシュート。これが決まり、マリノスが同点に追い付いた。
 ここでレッズが交代カードを切ってくる。22分、CB永田と坪井に代えて、右SHマルシオ・リシャルデスと右CB森脇を投入。那須をCBに下げ、柏木をCHに据える。マリノスは26分、齋藤が兵藤との縦のパス交換からミドルシュート。レッズも27分、柏木がドリブルからクロスを興梠が落とし、柏木がシュート。だがGK榎本が素早い飛び出しでナイスセーブを見せる。
 レッズは31分、梅崎に代えて左WB宇賀神を投入。早々と3枚のカードを使い切り、攻撃的な布陣でゴールを狙う。だが37分、マリノスがCKのチャンスを得ると、俊輔のCKにCB栗原が高いヘディングシュート。永田を外したレッズに対して、マリノスが高さの脅威を見せ付ける。44分には左CB槙野のトラップミスを拾って右SH兵藤がアーリークロスを入れると、CFマルキーニョスがシュート。ポストを叩く。こうして最後までゲームをコントロールしたマリノスが疲れの見えてきたレッズを振り切り勝利した。
 それにしてもキレキレのドリブルの齋藤。ゴールの嗅覚が戻ってきたマルキーニョス。それに俊輔のセットプレーも健在。3人が活躍するマリノスは強い。レッズもよく動いてチャンスを作ったが、最後は守備を崩してゴールを狙ったところでセットプレーから失点した。これでマリノスはレッズと入れ替わって3位進出。しかもアルディージャが連敗して首位に立ったサンフレッチェとの勝ち点差はわずか2ポイント。前半戦を終えてJリーグの優勝争いは混戦模様となってきた。