とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジア杯なでしこ初戦、対中国戦は順当に勝利。熊谷の成長、宇津木と有吉も溶け込み、中島が初得点。

 東アジア杯女子初戦は中国戦。ケガで両SBを欠く日本は有吉と宇津木を起用。宮間をCHに下ろし、右SHは安藤を先発させた。4分、安藤のスルーパスにCF大儀見が抜けるが、シュートは打たずパス。これがつながらず、残念。中国は序盤からよくプレスをかけてきた。15分には左SHワン・シュアンがトップ下・チャン・ルーとのワンツーで抜け出し、ゴールに迫ってクロス。だがCB熊谷が止める。さらに22分にも、チャン・ルーのスルーパスをCHワン・チェンが落とし、CFリー・インがシュートをするもCB熊谷がブロックした。
 日本は中国のプレスに対して落ち着いて対応する。中でも熊谷の成長がすばらしい。ポジショニングがよく相手の攻撃をよく止めるとともに、フィードの精度がいい。序盤、正確なフィードで左SH川澄が抜け出し、起点を作る場面があった他、落ち着いて正確なプレーはフランクフルトですっかり自信をつけた感じだ。さらにリヨンでの成長を期待したい。
 大事にパスをつないでいた日本は28分、CF大儀見のポストプレーからOH大野がミドルシュート。中国も29分、左SHワン・シュアンのクロスからCFリー・インが右に展開し、右SHガオ・リがミドルシュート。大きくサイドチェンジをして攻めてくる。
 だが32分、右SB有吉から中にパスをすると、OH大野の縦パスをCF大儀見が落とし、CH宮間がミドルシュート。そして36分、大儀見のスルーパスに右SH安藤が長い距離を斜めに走り込み、そのままシュート。日本が先制点を上げた。
 得点直後の37分、日本は安藤を中島に代える。その後も日本が押し込む。中国は序盤からの飛ばし過ぎが祟ってか疲れが目立ち、運動量が落ちてくる。それでも何とかハーフタイムまで粘って前半を終えた。
 後半も日本ペース。6分宮間がFK。8分にも宮間のCKでゴールに迫る。そして10分には左SB宇津木が中にパス、OH大野のスルーパスに左SH川澄が走り込む。ここはDFがクリアしたが、13分、CH宮間からの中盤低い位置からの長いフィードにCF大儀見が走り込み、よく収めて落とすと、右SH中島が走り込み、DFをかわしてシュート。日本が追加点を挙げた。中島は代表初ゴール。だがその前の宮間の正確なフィード、そして大儀見が強い。
 19分、またもCB熊谷が守備の強さを見せる。32分、CH阪口のミドルシュートがゴールを襲う。GKワン・フェイがナイスセーブ。34分、CF大儀見のシュートはサイドネット。39分には川澄に代えて岩渕を投入した。
 43分、熊谷が相手選手と当たってこぼれたボールを途中交代ワン・リシが拾って、CB岩清水、CH宮間、右SB田中をかわして、左SHジョウ・フェイフェイがシュート。ここはシュートの不正確さに救われた。アディショナルタイム、左SH岩渕が積極的に仕掛ける。だが残念ながらゴールまでは至らず。このまま時間を使って日本が2-0で勝利した。
 若い中国に対して日本の経験と落ち着きが目立った。できれば菅澤や高瀬、上尾野辺らを見てみたかった。次は東アジア勢の中では最も強いと思われる北朝鮮戦だ。今度も落ち着いたサッカーで確実に勝利を手にしたい。強いなでしこを実感したい。