とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタに堅守速攻が戻ってきた。フロンターレはツキもなく連敗。

 コンフェデ杯の中断明け以降好調で7位まで押し上げてきたフロンターレ。前節はベルマーレ相手に敗戦したが、噂のパスサッカーに期待大。対するベガルタは9位。今シーズンはなかなか守り切れない展開が続いたが、このゲームはホームの声援を受けて、ベガルタが序盤から積極的に攻めてくる。
 5分、中盤左サイドのFKからMF松下がクロスを入れるとCFウィルソンがシュート。GK西部がナイスセーブ。7分にはCF富田がミドルシュートベガルタは富田をアンカーに中盤を4人並べる4-1-4-1のフォーメーション。基本はリャン・ヨンギが左CH、右CHに松下。左SHに赤嶺、右SHに太田だが4人は流動的に動いてくる。
 そして14分、CH富田から中に絞った右SH太田にパスを入れると、右SB菅井が上がって、さらにスルーパスにワイドに開いた右CH松下が走り込む。クロスにCFウィルソンがヘディング一発。ベガルタが幸先よく先制した。
 フロンターレは左SHレナトが個人技で突破。OH中村憲剛がスルーパスと反撃するが、ベガルタの速いプレスに引っ掛かる。20分、OH中村のスルーパスに右SHアラン・ビニェイロが抜け出しシュート。だがDFに当たりサイドネット。逆に21分、ベガルタはDFからのフィードに競ってこぼれたボールをCFウィルソンがドリブル。最後は右SH太田がシュートを放つがGK西部がセーブ。
 26分、OH中村のFKにCF大久保がヘディングシュート。GK林が抑える。逆に31分、GK林からのフィードをCFウィルソンが受けてスルーパスに左CHリャン・ヨンギが抜け出し、GK西部の上を越えるループシュート。だがわずかに枠を外す。ベガルタは典型的な堅守速攻。フロンターレは短いパスをつなぐも、ベガルタの厳しいプレスを崩すことができない。前半39分、ウィルソンがケガで武藤に交代。赤嶺をCFに回し、武藤が左SH。前半は1-0、ベガルタのリードで終える。
 ところが後半に入るとフロンターレが反撃開始。2分、左SHレナトが左サイドを持ち上がると、一旦下げてOH中村のスルーパスに走り込みクロス。右SHアラン・ビニェイロがシュート。GK林がナイスセーブ。10分にはCH山本がドリブルで持ち込みミドルシュート。積極的にCB、CHが中央を持ち上がり、押し上げていく。
 12分、右SB田中が中にパス。OH中村のスルーパスがDFに当たりこぼれたところをCF大久保がシュート。ポストに当たる。13分、左SHレナトミドルシュートはバーを叩く。さらに18分、OH中村のFKもポストにはね返される。フロンターレにツキがない。それでも果敢にワンタッチパスを回して攻め込んでいく。
 そして27分、CH山本の縦パスを中村がワンタッチでスルーパスレナトが走り込みシュート。ついにフロンターレが同点に追い付く。
 ベガルタは32分、太田に代えてヘベルチを投入。するとその直後、FKから一旦戻したボールをCB角田が前線にフィード。これに右SB菅井が走り込む。追い付いて戻すと、右CH松下がシュート。これが決まり、あっという間にベガルタが勝ち越した。
 すると再びベガルタの堅守が復活。フロンターレの反撃を速いプレスで封じ込めていく。アディショナルタイム3分、右SB田中のドリブルから中にパス。大久保がミドルシュートを放つが、わずかにポストに右。これで万事休す。後半は得意のダイレクトパスでベガルタを翻弄したフロンターレだったが、選手交代直後の一瞬の緩みを突かれ、勝ち越し点を許してしまった。いやその前の3連続枠に当てるシュートが惜しかった。ツキも味方せず連敗。次の多摩川クラシコが正念場になる。
 対するベガルタはようやく堅守速攻が戻ってきた。後半はフロンターレに圧されたが、菅井の攻撃参加で勝ち越した。これは弾みになる。次のアントラーズ戦もこの調子で3連勝と行きたいところだ。