とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

好調グランパス4連勝もジュビロには残念な敗戦。よく戦ってはいたが、降格圏を抜け出すにはもっと得点力がほしい。

 ヤマハスタジアムの新装こけら落としのゲームでアウェイのグランパスが勝利。ジュビロには残念なゲームだった。が、改めてゲームを観ると本当に残念。よく戦っていたが、ゴールが遠い。グランパスもメリハリをつけて大人のサッカーを披露。よく戦い合う好ゲームだった。
 前半序盤はグランパスが攻勢。CB闘莉王が積極的に上がり、CHダニルソンや右SB田中隼磨もよく仕掛けて攻めていった。そして8分、右SB田中のクロスをCFケネディがヘッドで落とすと、左SH小川がヘディングで押し込む。早々とグランパスが先制した。
 だがすぐにジュビロが反撃。グランパスはきれいにブロックを作って守る。16分にはCFケネディが戻ってスライディングでボール奪取。積極的な守備がよく決まっている。だが、先制に安心したか、その後はもっぱら守備に専念。
 すると29分、序盤から小さな身体で果敢にドリブルを仕掛けていたOH松浦がドリブルでPA内に侵入。CHダニルソンに身体を当てられながらよく持ち堪えて抜き去り、さらに体勢を崩しながらCB闘莉王をかわしてクロスを入れると、左SH山田がシュート。ジュビロが同点に追い付いた。
 その後もジュビロが攻める。37分、CF前田から左に展開、左SH山田のクロスをCHダニルソンが触ってOH松浦の元へ。右足一旋、だがCB闘莉王がブロック。グランパスも45分、右SH藤本のFKがゴールに飛ぶが、GK川口がセーブした。お互いよく攻め合い、1-1で前半を終えた。
 後半4分、左SH山田がカウンターからドリブル。PA内まで持ち込むが、最後はDFがブロック。逆に5分、右SB田中隼磨のクロスのこぼれを左SH小川がミドルシュート。バーを叩く。その後、またグランパスが押し込んでいく。7分、パスを回して翻弄し、最後はCH中村がミドルシュート。11分、CB闘莉王からの縦パスを左SH小川が受けてドリブル。スルーパスに右SH藤本が走り込み、いったんFW玉田に預けて戻しを藤本がシュート。だがやや体勢を崩し、うまくヒットしない。
 そして16分、右SB田中隼磨がクロスを入れると、PA内でケネディが倒れ込む。クロスボールに備えたポジション取りでCB伊野波が倒してPK。これをケネディが自ら決めてゴール。グランパスが勝ち越した。
 ジュビロが21分、右SHペク・ソンドンに代えてFW金園を投入。26分、左SB宮崎のCKにケネディが触ってこぼれたボールに松浦がボレーシュート。GK楢橋がキャッチ。30分には松浦に代えて山崎を投入。35分、右SB駒野のクロスをFW金園がヘッドでつなぎ、左SH山崎の落としに金園がボレーシュート。金園が積極的に暴れ回る。
 しかし36分、カウンターからCFケネディにボールが入ると、狙い澄ましたスルーパスにFW玉田が走り込み、GK川口の飛び出しをかわして得意のループシュート。ゴールに放り込み3点目。グランパスが突き放した。
 だがジュビロも負けてはいない。37分、CH小林の縦パスをFW金園がポストプレー。右SH山田のスルーパスに金園が自ら走り込んでシュート。1点を返し追いすがる。41分にはCF前田がドリブルでPAに侵入。左SB阿部が倒したかと思ったが、PKは認められず。42分にはCKから前田がヘディングシュート。DFがクリアした。その後も5分間の長いアディショナルタイム。だが、グランパスがうまくボールをキープして守り切る。3-2でグランパスが勝利した。
 グランパスの落ち着いた守り、効果的なゴール。まさに大人のサッカーで4連勝。だがジュビロも松浦を筆頭によく戦った。惜しむらくはゴールが遠い。CF前田が左右に流れてはポストプレーを見せるが、中央でゴールを決める選手がいない。終盤、金園がよくかき回したが、前半からこういう選手が欲しかった。もっと貪欲に。そうでないと降格の足音がひたひたと聞こえ出した。