とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

対ウルグアイ戦は見所の多いゲームだったが、守備の不安は解消されず。CB吉田麻也、奮起だ!

 ブンデスリーガが始まってすぐ。プレミアリーグも来週開幕するという忙しい日程の中で開催されたキリンチャレンジカップ2013ウルグアイ戦。W杯予選で背水の陣に追い込まれているウルグアイは、先日のコンフェデ杯で活躍したフルメンバーが来日、先発してくれた。だが、序盤は日本が押していく。
 5分、左SH香川がDFをかわして出したパスをCH長谷部がミドルシュート。DFに当たってあわやゴール。GKムスレラがファインセーブで弾き出す。6分にはOH本田のスルーパスにCF柿谷が抜け出る動き。さらに7分、柿谷が仕掛けのドリブル。9分、CH遠藤からの展開に左SB酒井高徳がクロス。右SH岡崎が飛び込むが届かない。
 ウルグアイフォルランスアレスの鉄板FEコンビで攻めるが、二人をサポートするMF陣との連携はイマイチ。なかなかチャンスが作れない。と思ったら12分、CHロデイロのスルーパススアレスが抜け出してシュート。GK川島がナイスセーブ。13分、スアレスの落としからフォルランがシュート。これもGK川島が弾き返す。
 日本は14分、OH本田のスルーパスにCF柿谷が反転してボールを収め、抜け出す。常に裏を狙う柿谷の動きがいい。そして17分、PA右角からの本田得意のFK。ブレ球がゴール左隅に落ちていくが、さすがGKムスレラが弾き出す。
 だが日本がいい勝負を見せていたのはここまで。27分、日本が右サイドから攻め込んで、CBゴディンがクリア。と思ったら、フィードボールにFWスアレスがそのまま抜け出す。CB吉田、CB今野と追いかけたところを駆け上がったFWフォルランにパス。左SB酒井がスライディングするがわずかに遅れてフォルランがシュート。あっという間のカウンターでウルグアイが先制した。
 そして29分、今度はPA左角からのフォルランのFK。蹴る前に壁が崩れて、GK川島が右に移動しようとしたところをボールは左サイドに飛び込んでいく。ゴール。あっという間の追加点。2-0と突き放された。
 それでも日本が反撃する。31分、CH遠藤のCKに右SH岡崎がヘディングシュート。CBゴディンがクリア。32分、右SB酒井が詰まって不用意なバックパスをスアレスに奪われる。落として右SHゴンサレスがミドルシュート。ここは外してもらい助かった。33分、今度はCF柿谷がCHガルガーノにプレスをかけてボールを奪うと即ヒールパス。受けた右SH岡崎がそのままドリブルで上がり、DFをかわしてキープする間に柿谷が駆け上がる。スルーパスに抜け出しワントラップしてシュートするが、GKムスレラの飛び出しが速く、シュートはGKが弾いてストップ。惜しいチャンスだった。
 ウルグアイはその後も攻撃の手を緩めない。35分、スアレスのドリブルから左に流し、フォルランがシュート。GK川島がナイスセーブ。41分、フォルランのCKにCBゴディンがヘディングシュート。遠藤が弾きバーを叩く。45分には左SHロドリゲスの強烈なミドルシュート。これもGK川島がファインセーブした。
 前半を終えて0-2。だが後半も日本が積極的に攻めていく。2分、DFからのミスパスを岡崎が奪ってシュート。だがGKムスレラがファインセーブ。こぼれ球を香川がシュートするが、またもGKがセーブした。6分、GK川島からのフィードを柿谷が見事なワントラップ。だがゴールはウルグアイ。7分、右SBマキシミリアーノ・ペレイラが上がってのクロスをCB吉田がクリア。だが遠藤を狙ったパスがスアレスへのナイスパス。このチャンスを逃す訳もなくシュート。ついに3点目を献上する。呆然とする吉田。
 直後の9分、左サイドでCH遠藤がボールキープから中央のOH本田にパスを入れると、ワンタッチでスルーパス。岡崎が抜け出したところにGKムスレラが飛び出し、CHガルガーノと衝突。3人の間を抜けたボールを香川が拾ってシュート。ようやく日本が1点を返す。
 ここで日本は吉田に代えてCB伊野波を投入。だが直後の13分、スアレスがゴール左サイドをドリブルでゴリゴリと駆け上がり起点を作ると、戻したボールに左SHロドリゲスがCHロデイロとのワンツーで抜け出す。スアレスの突破で崩れた守備ラインに、GK川島が飛び出すが、直前でクロス。空いたゴールめがけて右SHゴンサレスがヘディングシュート。完全に崩されての更なる追加点。4-1と突き放された。
 15分のスアレスのシュートはGK川島ががっちりセーブ。16分、本田が素早いFK。香川が反応したが、ウルグアイDFも素早い反応。シュートはGKムスレラにセーブされた。その後は両チーム、大量の選手交代。日本は19分、柿谷に代えて豊田を投入。23分、CH遠藤のクロスに右SH岡崎とCF豊田が飛び込む。24分、OH本田のミドルシュート。GKムスレラがナイスセーブ。そして27分、PA右角からの本田得意のFK。今度はきれいなカーブボールで壁の上から落ちて、ゴールに吸い込まれた。日本が2点目、反撃のゴール。その後も必死に攻めていく。
 37分、CH遠藤のスルーパスから左SH香川がクロス。OH本田がオーバーヘッドボレー。だがジャストミートせず。39分、途中出場左SB駒野のクロスに右SH岡崎がシュート。だがウルグアイも最後まで攻撃の手を緩めない。アディショナルタイムにはスアレスから途中交代右SHストゥアニがシュート。さらに終了間際の5分、スアレスからの落としをフォルランがシュート。GK川島がナイスセーブ。最後まで攻撃の手を緩めず、奪ったら攻めるの積極的な姿勢で最後までゲーム。4-2でウルグアイが勝利した。
 コンフェデ杯で思い知らされた世界との差。東アジア杯で好調さをアピールした柿谷を加えての再度の挑戦だったが、1ヶ月ではまだまだ早いとばかり、思いっきりはね返された。まだまだ、まだまだ。再びの屈辱。だが本番までには10ヶ月ある。柿谷・豊田という新戦力を加え、攻撃陣はさらにバリエーションを手に入れた。だが課題は守備だ。この日も吉田が軽率なプレーを披露。さすがに真剣な苦悩の表情が浮かんでいた。
 確かに厳しい。だがこれからさらにスーパーなDFが登場するわけもなし。さらに経験を積んで世界の攻撃陣に挑むのみ。吉田麻也、この日の屈辱をはね返すがんばりを見せてくれ。まずはプレミアリーグで修練だ。