とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

開幕戦ベティスに大苦戦のレアル・マドリードを、新戦力イスコが救う。

 開幕戦を7-0と圧勝したバルセロナレアル・マドリードはどんなゲームを見せてくれるかと期待して観始めた。先発はベンゼマをワントップに、左にクリスチャーノ・ロナウド、右にエジルを配し、トップ下にマラガから移籍した21歳イスコを置く布陣。CHはケディラモドリッチ。左SBマルセロ、右SBには1年でレヴァークーゼンから戻ってきた21歳のカニバハル。CBはセルヒオ・ラモスとペペのコンビ。GKはカシージャスをベンチに置いてディエゴ・ロペスが先発した。
 どんな華麗なサッカーを見せてくれるかと期待したが、序盤ベティスの新戦力セドリックの調子がいい。4分、左SHセドリックのクロスにCFホルヘ・モリーナがシュート。GKディエゴ・ロペスがナイスセーブを見せる。レアルはクリスチャーノ・ロナウドの単身突破、マルセロのドリブルなど仕掛けてはいくが、連携が悪く、決定的なチャンスはなかなかつかめない。
 すると14分、左SHセドリックのドリブルにCBセルヒオ・ラモスが抜かれ、クロスにCFホルヘ・モリーナがシュート。ベティスが幸先よく先制点を挙げた。16分にはセドリックのドリブル突破からクロスにOHベルドゥーがシュート。ベティスの方が積極的に攻めていく。
 レアル・マドリードは24分、CHケディラのスルーパスエジルが右サイドを上がり、クロスにCFベンゼマがシュート。しかし枠に入らない。ベンゼマはそれ以外にも明らかにオフサイドポジションから飛び出しては再三ファールをもらう。ベティスのDFラインが高く保たれ、ラインが崩れない。
 それでも26分、右SBカルバハルのクロスのクリアをエジルが拾って、横のケディラにパス。ケディラもシュートコースが見つけられずマルセロにパス。さらにイスコにパス。そこでスルーパスベンゼマが今度はラインぎりぎりに飛び出してシュート。何とか前半のうちに同点に追い付いた。
 だがその後もベティスの攻勢は続く。34分、OHベルドゥーのCKにCHイサ・イギエボルが走り込んでフリーでヘディングシュート。バーを叩く。36分にも右SBチカのクロスに167?と小柄なセドリックがヘディングシュート。さらに41分には右SHフアンフランのクロスにセドリックが走り込む。ヵルバハルに倒されPKかと思ったが、主審がファールを取らない。だが前半はベティスが優勢でゲームを終えた。
 後半キックオフ直後、ロングボールからレアル・マドリードが攻め込む。クリスチャーノ・ロナウドのシュートがバーを叩く。さらに6分、モドリッチがイスコとのパス交換から左に展開。左SBマルセロのクロスにC.ロナウドとCFベンゼマが飛び込むが届かない。
 レアルは10分、ケディラが負傷でカジミーロに交代。ベティスは14分、セドリックがロングボールに俊足で抜け出すが、収めきれない。だが17分、疲れからか早々とセドリックをフアン・カルロスに交代した。これで守備の不安が少なくなったレアル・マドリードが攻勢に出る。21分、C.ロナウドがドリブルで中に切れ込みシュート。GKアナセンがセーブ。22分、エジルのスルーパスにC.ロナウドが走り込んでシュート。GKアナセンがセーブ。
 24分、レアルはエジルに代えてディ・マリアベティスフアンフランに代えてバディージョを投入。25分、C.ロナウドのFKはGKアナセンがファインセーブ。ベティスも26分、左SHフアン・カルロスのクロスにCHノサ・イギエボルがヘディングシュート。だが叩き過ぎてバウンドしてバーを上を越えていった。
 29分、左SHC.ロナウドのFKはバーの上。31分、右SHディ・マリアの強烈なミドルシュートもGKアナセンが弾き返す。33分、CHモドリッチがドリブルで左サイドを上がり、クロスにC.ロナウドが右に流してディ・マリアがシュート。だがサイドネットに吸い込まれる。34分、左SBナチョのクロスにC.ロナウドがオーバーヘッドキック。さすがに焦りが見えてきたか。
 ここまで来たら勝ち点が欲しかったベティスだったが、41分、左SBマルセロのクロスにOHイスコがオフサイドぎりぎりで飛び込んでヘディングシュート。ついにレアル・マドリードが勝ち越し点を挙げた。そしてそのままタイムアップ。ベティスが大健闘したが、残念ながらレアル・マドリードが土壇場、新戦力イスコの好プレーで勝利を挙げた。イスコさまさま。
 だが21歳の新戦力に救われているようではレアルは困る。エジル、C.ロナウドベンゼマとまだまだシーズン当初でベストではないのかもしれないが、バルセロナの初戦が派手だっただけに不安が募る。ベイルが移籍なんて噂もあるようだが、個の能力よりも連携を高める必要がある。モウリーニョが退任し、これまでの緊張感がなくなっているのではないか。新監督アンチェロッティで大丈夫か。大いに不安が残る。