とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

大迫2発! 首位マリノスを沈めるトニーニョ・セレーゾの采配。

 6戦無敗3連勝で前節首位に立ったマリノスをホームに迎えた6位アントラーズダヴィや野澤が欠場で、大迫のワントップに若い土居をトップ下、中村を左SHに置く苦しい布陣。それでも序盤はアントラーズが積極的にプレスをかけて攻めていく。
 3分、右SB西がドリブルで上がり、クロスに大迫がヘディングシュート。マリノスは5分、6分と中村俊輔が長いFK。セットプレーでアントラーズのゴール前に迫るが、アントラーズの勢いが止まらない。13分、右SH遠藤が右サイドを上がって、切り返しからクロスを入れるとファーサイドからCH柴崎がボレーシュート。GKの横を抜くが、ライン上で右SB小林がクリア。15分には自陣深い位置でOH土居がボールを奪い取ると縦パス。CF大迫がCB中澤をかわしてGKと一対一。だがシュートはGK榎本が弾く。
 決定機をなかなか決められないアントラーズ。すると19分、マリノスミスパスをCH柴崎がカットしCH小笠原に預ける。ところがこれをマリノスのCH小椋が奪い取る。そして俊輔に預けるとスルーパスにCFマルキーニョスが抜け出しシュート。ここまで圧されていたマリノスがワンチャンスを生かして先制点を挙げた。
 24分には小笠原からボールを奪った左SH齋藤がドリブルからミドルシュート。さらに31分、右SB小林のクロスにCFマルキーニョスが中に走り込んでシュート。わずかに枠を外すがリードしたマリノスが優勢にゲームを進める。アントラーズは43分、右SH遠藤のクロスに大迫がヘディングシュート。だがこれもライン上でCH中町がクリア。45分、右SB西のクロスに左SH中村充孝がシュート。これも決まらない。マリノスのゴール前はさすがに堅い。前半は1-0マリノスのリードで終わった。
 するとトニーニョ・セレーゾ監督が早々と手を打ってくる。後半初めから中村充孝に代えて左SHをジュニーニョに交代。さらに8分には土居を本山に代える。すると本山が中盤底まで大きく動いてはボールを触り、リズムを作っていく。そして23分、CH小笠原からの縦パスをOH本山がダイレクトでスルーパス。CF大迫が一旦開いて逃げる動きから中に切れ込んでボールをトラップ。CB中澤を置き去りにしてシュート。きれいにGKを抜いて同点に追い付いた。
 31分には小笠原の縦パスを右SH遠藤が落とし、大迫がシュート。GK榎本がセーブ。すると直後には遠藤に代えてCH梅鉢を投入。柴崎を右SHに上げて追加点を狙う。そして33分、CB山村のヘディング・クリアをCH小笠原が受けてOH本山に預ける。縦パスにCF大迫が抜け出し、CB中澤の右を抜く狙い澄ましたシュート。これが見事に決まり、アントラーズが逆転する。
 マリノスは35分FW藤田。41分にはCBファビオを投入。高さ勝負でロングパスを放り込んでいくが、アントラーズがしっかり守る。アディショナルタイムには左SHジュニーニョが強烈シュート。GK榎本がナイスセーブを見せるが、ゴールは遠い。このままアントラーズが守り切って勝利した。
 これでマリノスは再び首位陥落。アントラーズは首位との勝点差を6に詰めて4位に進出した。リーグも2/3を過ぎたが、まだまだ混戦が続く。アントラーズが久し振りに優勝争いに名乗りを挙げてきた。