とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

湯郷ベル、攻守に充実。ベレーザを一蹴。決勝戦が楽しみだ。

 なでしこリーグ杯の準決勝。第1試合ではレオネッサがジェフレディースを2-1で下して決勝進出を決めた。準決勝第2試合では、ベレーザ湯郷ベルが対戦。ベレーザは大会3連覇中。4連覇に向けてグループリーグも無敗首位で準決勝に進出してきた。
 若手が躍動するベレーザに対して、湯郷ベルは実力ある中堅を揃え、序盤から両チーム、アグレッシブなゲームを見せる。7分、右SH籾木のクロスにCF田中がヘディングシュート。ベレーザは左SH木龍が好調。右SB加戸とのマッチアップに何度も勝ってみせては左サイドを突破する。
 湯郷ベルの中心はCH宮間。13分、宮間のクロスに左SH中野がヘディングシュート。14分には中野が積極的にミドルシュートを放つ。さらに16分、FW有町が落としたボールをCH宮間が右に流す。右SH横山が走り込むが、GK曽山がセーブした。すると直後、ベレーザはCF田中のスルーパスに左SH木龍が抜け出してシュート。だがGK福元がセーブ。20分にも左SH木龍がドリブルで抜け出し、クロスを入れるが、右SH籾木のシュートは枠に入らない。両チーム互角に攻め合う展開。女子ではなかなか見られない面白いゲームが続く。
 均衡が破れたのは25分。湯郷ベルのCH高橋からの縦パスをFW松岡がポストに入ると、CH宮間が走り寄って左に回る。高橋が敵に囲まれながらヒールパス。宮間が受けてそのままシュート。湯郷ベルが先制点を挙げた。
 これで勢いが出た湯郷ベルは31分、CH宮間がベレーザのCH隅田を抜いてドリブル。右SB加戸のクロスにFW松岡が走り込むが、GK曽山がセーブ。ベレーザも38分、OH阪口から右に展開、右SH籾木が左SB津波古を抜いて中に切れ込み、CF田中のポストプレーからCH原がシュート。41分には左SH中野がミドルシュート。前半は両チーム活発に攻め合い、1-0湯郷ベルのリードで終えた。
 後半に入り、ベレーザが反撃する。8分、OH阪口のスルーパスに左SH木龍が抜けて、クロスにCH田中がシュート。だがDFがブロック。10分、CH原のクロスをCH阪口が落とし、CB岩清水がミドルシュート。これもDFが守る。湯郷ベルは安田・宮崎のCBコンビが集中力高くよく守る。攻めてもなかなか決定機が作れないベレーザは18分、CH原に代えてOH長谷川を投入。
 湯郷ベルはしっかり守りつつ、21分には左SH中野がドリブルからループシュート。GK曽山が何とかファインセーブで弾き出すが、したたかにゴールを狙う。ベレーザは31分、左SB有吉がミドルシュート。だがGK福元がファインセーブ。全員集中して守る。35分には運動量の落ちた右SH横山に代えて山口を投入。
 そして39分、その山口がPA手前でボールキープして粘ると、FW松岡がポストに入り左に流す。CH宮間が上がってこれを受け、絶妙のクロスに左SH中野がヘディングシュート。ダメ押しの2点目ゴールを決めた。その後は最後まで守り切って2-0で湯郷ベルが勝利した。
 それにしても面白いゲームだった。そして湯郷ベルの充実ぶりがよくわかるゲームだった。この調子ならレオネッサともいい勝負になる。宮間を中心に左SH中野、CH高橋、FW松岡、有町。そして安田、宮崎のCBもよく効いている。もちろんGK福元も。今から来週の決勝戦が楽しみだ。