とんま天狗は雲の上

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第2節にして優勝候補同士の対戦。マンU対チェルシーはがっぷり四つのままスコアレスドロー。香川は未だモイーズ監督の信頼を得られず。

 プレミアリーグ第2節、マンUチェルシーのゲームはがっぷり四つのまま、お互いゴールを挙げられず、スコアレスドローで終わった。今シーズン、チェルシーを率いるモウリーニョ監督は、シュレルをCFにアザール、オスカル、デブルイネを並べる若々しいメンバーを先発起用。対するモイーズ監督はファンペルシーをワントップにウェルベックバレンシアの両SH、そしてトップ下にチェルシーへの移籍が噂されるルーニーを起用した。香川はまたもベンチスタート。
 両チーム、序盤からアグレッシブな攻防を見せる。特にマンUは右SHバレンシアが好調。攻守によく動き、仕掛ける。コンディションがイマイチと言われたルーニーもいつもの運動量と気合のこもったプレーを見せていた。10分、チェルシーは右SHデブルイネのクロスのこぼれをOHオスカルがシュート。GKデヘアがセーブ。マンUも16分、中盤でバレンシアがボールを奪い、CFファンペルシーが右に流すと、OHルーニーのクロスにファンペルシーが走り込む。ここはDFがブロック。
 22分、チェルシーは左SHアザールのドリブルからCFシュレルのクロスを右SHデブルイネが落としてOHオスカルがシュート。すると23分、マンUファンペルシーが縦パスを受けて反転、左に持ち出し強烈シュート。サイドネットを揺する。29分にもOHルーニーがCHクレバリーの縦パスを受けて、反転からシュート。お互いわずかな隙を狙ってはシュートを放つ。
 38分には右SBフィル・ジョーンズのクロスのこぼれをCHクレバリーミドルシュートチェルシーも44分、右SHデブルイネから左に流し、アザールがP.ジョーンズと競り合って戻ったボールにオスカルがミドルシュートマンUの方がボールキープ率は高いが、チャンスはチェルシーの方が多い。互角の展開で前半を終えた。
 後半序盤はチェルシー・ペース。6分、左SHアザールミドルシュート。だがすぐにマンUも盛り返す。11分、左SBアシュリー・コールがドリブルから中にパス。OHルーニーが持って持って縦パスにSHウェルベックループシュート。だが枠を外す。ほぼ互角の展開。
 14分、こぼれ球をCBケーヒルがミドルシュート。GKデヘアがナイスセーブ。直後、オスカルからアザールのスルーパスにCFシュレルが抜け出しシュート。バーを叩くが、シュレルの飛び出しがオフサイドの判定。
 チェルシーは15分、デブルイネに代えてフェルナンド・トーレスを投入。シュレルを右SHに移す。20分、マンUはCBビディッチのフィードを受けて、ルーニーミドルシュート。だがGKチェスが正面でキャッチ。21分、バレンシアに代えてアシュリー・ヤングを投入。32分、ルーニーミドルシュート。GKチェフがナイスセーブ。
 33分、ウェルベックに代えてギグスを投入。チェルシーは42分、シュレルに代えてCHミケルを投入。ボランチを3枚にして守備を固める。こういう展開になると守備に不安の香川は出しにくい。43分、ルーズボールにCFファンペルシーがボレーシュートを放ったが、CHミケルが身体を張った。結局、このまま引分け。惜しいチャンスもあったが、お互い守りが厳しく、リーグ序盤らしい堅実なゲームだった。
 香川はまだモイーズ監督の十分な信頼を得ていないのではないか。チェルシーのような身体も強く、技術も高いチームの前では、ルーニーウェルベックのような身体負けしない選手を選びがち。しかもどちらかにゴールが入れば出場の機会もあったかもしれないが、スコアレスのまま終盤を迎えれば、なおのこと投入しにくい。一方、ルーニーは感情を内に秘めて淡々と役割をこなすような感じでプレーしていたが、モイーズ監督側も「マンUにこそおまえの役割があるんだよ」と移籍を引きとめるための起用だった感じだ。しばらく香川は格下相手のゲームでの起用が続くかもしれない。早くモイーズ監督の信頼を勝ち得てほしい。