とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

豊田の2発でサガンが3連勝。FC東京は攻め焦ってチームがバラバラな感じ。

 FC東京は3戦勝利なし。前節は絶不調のジュビロ相手にスコアレスドローと今一つ調子の上がらないFC東京。対するサガンは前節ベガルタ相手に今シーズン初の無失点勝利。14位ながらGK林、CB菊地を補強して守備が安定し、次第に調子を取り戻してきた。
 序盤は両チーム積極的なプレーを披露する。6分、CF豊田がミドルシュートを放てば、7分、FC東京も右SH石川がミドルシュートを返礼する。特にサガンの落ち着いたつなぎが目立つ。後方でパスを回して、機を見て前線のCF豊田やOH池田に長い縦パスを送り込む。FC東京はピッチの横幅を最大限使ったダイナミックで流動的な展開。12分、CH長谷川のサイドチェンジから左SH三田が切り返してシュート。GK林がナイスセーブ。15分にはCH長谷川の縦パスをOH東がスルー。CF渡邉の落としから東がシュート。枠を外したが、FC東京の方が攻撃が形になっている。
 20分には右SH石川のクロスにCF渡邉がヘディングシュート。26分、CH高橋秀人のサイドチェンジからOH東が縦パス。左SH三田の落としに東がシュート。35分にはCH高橋の縦パスから東がつないで、右SH石川が反転してシュート。シュートはうまく足に当たらない。36分、CB加賀が中央をドリブルで持ち上がり、CH長谷川が縦パス。CF渡邉がつないで右SH石川が落とす。が、渡邉につながらない。型に嵌った攻撃を見せるが、選手が形に追われている感じ。38分、左SB太田のクロスにSH三田がヘディングシュート。あわやゴール右隅に飛ぶが、GK林がスーパーセーブで弾き出した。
 なかなかシュートが決まらないFC東京。すると39分、サガンの左SBキム・ミヌがこのゲーム初めて駆け上がると、絶妙のクロスにCF豊田がCB加賀の前に入ってヘディングシュート。ゴール。サガンが豊田の一発で先制点を挙げた。さらに41分、焦って攻めるFC東京の裏を取って左SH早坂がカウンターでドリブル。DFを惹きつけて左サイドを駆け上がったOH池田にパスすると、そのまま抜け出してシュート。あっさりと追加点を決めた。サガンが2点リードで前半を終える。
 前半終了間際の43分、FC東京はCB加賀をチャン・ヒョンスに交代。サガンも早坂が太股の故障を訴え、アディショナルタイムに播戸に交代した。
 すると後半4分、CH高橋義希のCKに左SH播戸がヘディングシュート。12分にはDFのクリアを拾ってCH高橋義希ミドルシュートサガンは守備意識高くしっかり守りつつ、積極的に攻撃を仕掛ける。後半はサガン・ペースでゲームが進む。
 17分、FC東京が石川と三田に代えて、ルーカスと平山を投入。ルーカスを左SHに渡邉と平山の2トップの布陣。特にルーカスが大張り切りで動き回るが、勢いが余って乱暴なプレー。さっそくイエローカードをもらうなど、却って混乱を持ち込んだ印象。サガンはしっかり守って、攻撃はカウンター。26分、左SH播戸のスルーパスにOH池田がシュート。ポストを叩く。FC東京も31分、左SB太田のクロスにFW平山がDFと競り合いながらヘディングシュート。枠を外す。
 そして36分、もう一度左SB太田がクロスを入れると、今度はニアに飛び込んでヘディングシュート。ゴール。ようやく1点を返す。するとさらに39分、今度は右SH東のクロスを渡邉が受けて反転してシュート。これが見事に決まり、ついに同点に追い付く。さらに40分、CH高橋のスルーパスを東が落とし、渡邉がシュート。だが今度は林ががっちり正面で抑える。
 するとその直後、今度はサンガの右SH水沼が右サイドを駆け上がる。クロスにCF豊田がシュート。一旦はGKに当たるが、はね返りゴール。またもサガンがリードする。最後はサガンFC東京の必死の反撃を守り切る。タイムアップ。見事サガンが3連勝を飾った。
 終盤、一旦は同点に追い付いたFC東京だったが、前半で先制しておけばこんな結果もなかったはず。前半38分、三田のヘディングシュートが惜しかったが、その直後に失点してしまうところがチームの不安定さを示している。逆にサガンは豊田がさすが。次節はグランパス戦だが、どうか古巣相手に「倍返しだ」なんて言わないで。