とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

大型補強のトットナムはまだチームの連携がイマイチ。ノースロンドンダービーはアーセナルが守りきって1-0と勝利した。

 プレミアリーグは今シーズン、リーグ序盤から好ゲームが目白押し。トットナムアーセナルノースロンドンダービーも早くも第3節での対戦となった。昨日、ベイルのレアル・マドリードへの移籍が発表になったが、トットナムはそれを見越して獲得した選手を多く先発させてメンバーを組んできた。ワントップがバレンシアから移籍のソルダド。両SHにチャドリ(前トゥヴェンテ)とタウンゼント(前クイーンズパーク)、中盤はカプー(前トゥールーズ)をアンカーにパウリーニョ(前コリンチャンス)とデンベレを並べる。デンベレ以外は全員、今シーズンの移籍選手だ。対するアーセナルは全員昨年からの選手。この差がゲームに現れた。
 3分、カソルラのFKをGKロリスがナイスセーブ。6分のFKはグラウンダーで、壁が飛び上がった下を狙ったが、わずかにポストの左に外した。トットナムは両SHが積極的に仕掛ける。11分、左SHチャドリのシュートはGKシュチェスニーがセーブ。13分には右SHタウンゼントのスルーパスに右SBウォーカーが走りこんで、クロスにCFソルドダがシュート。CBメルテザッカーが身体を張ってブロックした。
 そして23分、左SHカソルラからの縦パスをCHラムジーが右に展開。OHロシツキーのスルーパスに抜け出した右SHウォルコットがクロスを入れると、CFジルーがニアに走り込んでシュート。一瞬のスピードでGKの脇を抜きゴール。アーセナルが先制した。26分にもCHラムジーがデンベレと競り合いつつ抜いて、スルーパスに右SHウォルコットがシュート。GKロリスのファインセーブでゴールにはならなかったが、アーセナルが高いプレスと速い攻守の切り替えでトットナムの攻撃を自由にさせない。31分にはDFのクリアを拾った左SHカソルラが右に展開、ウォルコットのクロスにラムジーミドルシュートを放つ。
 トットナムはまだ新戦力ばかりで攻撃の連携ができていない。30分、右SHタウンゼントが切り替えしてシュート。GKシュチェスニーがナイスセーブ。40分にもタウンゼントがドリブルから中に切れ込んでシュートを放つが、個人の突破でしかシュートにならない。前半はアーセナル1点リードで終えた。
 後半に入ってトットナムが反撃に転じる。CHパウリーニョが積極的に前に出て攻撃に絡み、またCBフェルトンゲンも攻撃参加。だが、アーセナルの守備も堅い。CFジルーや右SHウォルコットも下がって守備に参加。そしてカウンター。19分、左SHカソルラがドリブルで駆け上がると、スルーパスにCFジルーがシュート。GKロリスがファインセーブ。25分にはCFジルーがCBドーソンからボールを奪い、スルーパスに右SHウォルコットが走りこむ。
 トットナムは24分、デンベレに代えてFWにデフォーを投入。さらに30分にはケガのカプーに代えてCHサンドロ、右SHタウンゼントに代えて一昨日移籍契約をしたばかりのラメラ(前ローマ)を投入する。31分、FKからのクリアをFWデフォーが強烈なミドルシュート。CBコシエルニが触ってコースが変わるが、GKシュチェスニーがナイスセーブ。はね返りをCFソルダドのシュート。さらに右SBウォーカーがミドルシュートを放つが、どうしてもゴールに入らない。
 アーセナルは34分、ロシツキーに代えてモンレアルを投入。34分、CFジルーのドリブルからクロスに右SHウォルコットがシュート。GKロリスがまたもナイスセーブを見せる。その後はトットナムが猛攻。41分、FWデフォーのスルーパスから右SHラメラが切り返してシュート。しかし力なくGKシュチェスニーがキャッチした。アーセナルメルテザッカーとコシエルニのCBがやや危ないプレーを見せるが、アディショナルタイムにはウォルコットに代えてサーニャを投入。ジルーを残してほぼ全員が下がって人数をかけた必死の守り。だがトットナムも力まかせに放り込んでははね返され、結局最後までゴールを挙げることはできなかった。1-0でアーセナルの勝利。
 トットナムはまだまだこれからチームを作っていく途中。この時期に宿敵アーセナルとのダービーマッチを戦うのはやや可哀想な感じがする。アーセナルレアル・マドリードからベイル加入で押し出される形になったエジルの加入が決まった。できれば夏の移籍期間終了後のメンバーでこのゲームを観てみたかった。今シーズンのプレミアリーグの日程には問題ありという気がする。