とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルゼンチン、パラグアイに快勝してW杯出場を決める。でもメッシをいかに生かすか、まだ模索している感じ。これぞ南米サッカー、かな。

 前回大会と違い、南米予選をトップで走るアルゼンチンは、今予選不振のパラグアイとの対戦。勝てば本大会出場を決めるゲーム。イグアインに加え、マスケラーノも欠場。FWはメッシを中心にアグエロとパラシオ。CBはコロッチーニとカンパニャロで組んできた。一方、パラグアイサンタクルスが健在。南アフリカ大会で日本と対戦した際に見た名前としては右SHアヤラ、CHリベロス、右SBカセレス位か。いや、あまり覚えてないけど。
 序盤はホームのパラグアイが積極的に前に出てくる。8分、スローインからCFサンタクルスがサイドに開き、クロスにFWヌニェスがシュート。だがアルゼンチンも、ビグリア、ガゴ、ディマリアの3人のCHでしっかり守ると、堅守速攻、カウンターで攻めてくる。11分、パラグアイスローインをDFがはね返すとFWアグエロが落とし、CHディマリアからのアーリークロスにFWアグエロが走り込む。GKフェルナンデスが足を払い、PKこれをメッシが決めて、アルゼンチンが先制する。
 その後も積極的に反撃をするパラグアイだったが、17分、右SBサムディオが上がると、クロスにFWヌニェスがニアに飛び込んで合わせる。とボールが弾んでGKロメロの手を弾きゴールに転がり込んだ。パラグアイが同点に追い付いた。アルゼンチンも21分、メッシのCKをファーサイドでCBカンパニャロが戻し、FWパラシオがヘディングシュート。だが枠を外す。
 その後はまたパラグアイが攻め込む。29分、右SHアヤラのFKにCFサンタクルスが高いヘディングシュート。だがGKロメロがファインセーブ。そして32分、カウンターで中盤FWパラシオからのクロスをCFメッシが胸で落とし、FWアグエロが抜け出してDFの股を抜くシュート。やはりシュート技術は絶品だ。前半のうちにアルゼンチンが1点をリードした。
 パラグアイも35分、CHアキーノのスルーパスにCFサンタクルスがシュート。アルゼンチンは39分、左SBバサンタのクロスをFWアグエロが落とし、CHガゴが右につないでメッシがシュート。GKフェルナンデスがファインセーブで弾き出した。
 後半最初からアキーノに代えてオスカル・ロメロを投入。序盤パラグアイが押し込む。しかし5分、スローインからCHガゴの縦パスをメッシが落とす。ガゴの長いスルーパスにディマリアが抜け出しシュート。あっさりとアルゼンチンが3点目。守っているかと思うと、あっという間のカウンター。長いパス一発で走り込み、芸術的なシュート。点を取るのは簡単という感じ。7分にはパラグアイのFKからカウンター。あっという間に3対2。メッシに渡るが少しもたつき、CBカンディアを抜いたところで倒れる。PK。これをメッシが決めて4-1とリードした。
 15分、CFメッシのスルーパスにCHディマリアが抜け出しシュート。しかしゴール上でCHオスカル・ロメロがクリア。28分、パラグアイもFWヌニェスがシュート。GKロメロがセーブ。後は淡々とゲームが進む。眠気が襲ってくる。41分、CHオスカル・ロメロのスルーパスに左SBサムディオが抜け出しクロスを入れると、CFサンタクルスがシュート。1点を返す。だが45分、中盤底からの大きなサイドチェンジを途中交代マキシ・ロドリゲスが落とすと、これも途中交代FWラベッシのスルーパスにM.ロドリゲスが走り込んでシュート。アルゼンチンがダメ押しの5点目を入れてゲームセット。アルゼンチンが5-2と大勝でW杯本大会出場を決めた。
 パラグアイは予選8位と不振ながら、ゲームになれば南米らしいファイトでアルゼンチンに立ち向かう。首位のアルゼンチンは守備的に受け止めると、カウンターと華麗な技術でゴールを決める。いかにも南米らしいゲーム。アジアにはアジアらしい、南米には南米らしい予選がある。そういう目で見ると、どのサッカーも地域色があって楽しい。パラグアイは5年後に向けて捲土重来、必勝を期していることだろう。