とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンチェスターダービーはシティが圧勝。ユナイテッドの混迷は深い。選手交代もままならず。

 プレミアリーグ第5節、マンチェスターダービーはシティが4-1で勝利の結果は知っていたが、ここまで一方的な展開とは思わなかった。後半早い時間で4-0とリードされたが、交代はクレバリーを入れたのみ。結局、香川もエルナンデスもベンチに置いたまま、なすすべもなく黒星を喫した。モイーズ監督の混迷は深い。
 シティはダビド・シルバがケガでナスリが先発。ワントップにはネグレドが入った。一方のユナイテッドはファンペルシーがケガでウェルベックがCF。ルーニーをトップ下に置き、フェライニをCHに起用した。
 序盤からシティのプレスが速く攻め込んでいく。ユナイテッドは後手に回るばかりで、攻めの形が作れない。14分、CHヤヤ・トゥーレミドルシュート。そして16分、左SHナスリが左サイドでタメを作ると、その外側を左SBコラロフが上がっていく。ヒールで絶妙のパス。コラロフのクロスにOHアグエロがナイスボレー。シティがきれいな形で先制点を挙げた。
 直後の16分には右SHヘスス・ナバスのクロスを右SBサバレタが落とし、左SHナスリがボレーシュート。シティが一方的に攻めていく。ユナイテッドの攻撃はドリブルで上がって、単調なクロス。ことごとくCBコンパニーがはね返す。シティの選手たちがホント楽しそう。42分、こぼれ球を蹴った右SHバレンシアミドルシュートがユナイテッドの初シュート。そしてアディショナルタイム1分、ナスリのCKをCFネグレドがヘッド。CHトゥーレが押し込み、シティが前半最後のプレーで貴重な追加点を挙げた。
 後半立ち上がり、ユナイテッドが押し込む。だがすぐにシティが押し返して2分、左SHナスリがPA外でキープすると、CFネグレドが走り込んで絶妙なスルーパス。CBビディッチを背負ってのクロスにOHアグエロが飛び込みシュート。後半早々3点目を挙げる。
 さらに5分、ユナイテッドの攻め込まれてCBコンパニーがクリアのパスを右SHナバスにつなぐと、そのまま長駆ドリブル。パスを出してそのまま併走したコンパニー、CFネグレド、OHアグエロと待ち構える中、大外の左SHナスリにクロス。シュートを決めてなんとこの時間帯でシティが4-0とリードする。
 ユナイテッドは6分、ヤングに代えてCHクレバリーを投入。ウェルベックを左SHに、ルーニーをトップに上げて、フェライニをトップ下にする。10分、右SBスモーリングのクロスにCFルーニーがシュート。だが枠に入らない。15分、OHフェライニミドルシュートが際どい位置に飛ぶが、GKハートがナイスプレーで弾き出す。初めてチャンスらしいチャンスが生まれた。
 だがシティは26分、ナバスに代えてミルナー。30分、ネグレドに代えてジェコと積極的に選手交代をしていく。33分にはCFジェコが思い切ったミドルシュート。GKデヘヤがファンブル。乗り切れないユナイテッド。ボールを持ってもシティのプレスに前へ進むにも四苦八苦な印象。対してシティはカウンターでするすると前進する。守備ではCBコンパニーが再三ユナイテッドの前に立ちはだかる。35分、ルーニーのCKを左SBエブラがヘディングシュート。ポストを叩く。さらにこぼれ球をルーニーがシュート。だがシティの厚い守備の前に弾き返される。
 ようやく42分、ルーニーの見事なFKで一矢を報いたが、反撃もこれまで。最後はハビ・ガルシアを交代出場させ守備を固めたシティが守り切り、4-1で圧勝した。
 シティにとっては会心の勝利。対するユナイテッドは混迷が深い。前半、バレンシアとヤングの両ウィングが全く機能しない中で、結局フェライニを前に上げても何も変わらなかった。それでも香川を起用しない。いったいどういうサッカーでこの苦境を脱しようと考えているのか。このままでは下位チームには勝てても、中位・上位のチームには通用しない。今こそ香川の起用を考えるべき時ではないのか。このままではずるずると順位を落としていくぞ。