とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

くノ一、好調な出足も、前半途中からレオネッサの巧さに屈す。レオネッサ連敗は許さず。

 前節、リーグ戦49試合振りの敗戦を喫したレオネッサ。しかも今節の相手は3連勝で3位につける伊賀くノ一。くノ一の健闘を期待した。会場は瑞穂球技場。その時間帯、僕も名古屋にいたので、行けばよかった。
 と思わせるほど、序盤、くノ一が躍動する。DFラインを高く上げ、プレスも早くレオネッサの選手を囲い込んでいく。もっともレオネッサの寄せも速い。中盤で厳しい攻防が展開される。すると13分、右SB宮迫が入れたアーリークロスを左SH堤とCH澤が競り合い、倒してしまう。PA直前のFKを堤が直接ゴールにねじ込んだ。ゴール。なんと、くノ一が先制した。
 さらに14分、左サイドのスローインから左SB山口が長いクロスを入れると、右SH小林がヘディングシュート。これが決まり、前半早々にくノ一が2点のリードを奪った。その後も、くノ一が速い寄せ。中盤で一進一退の攻防が続く。
 27分、右サイドを川澄が抜け出し、クロスにCFゴーベル・ヤネズがシュート。ポストを叩く。すると、次第にレオネッサのペースになり、くノ一が守勢に回る。30分には左SB山口のバックパスをCFゴーベル・ヤネズが拾い、シュート。GK久野がファインセーブを見せる。
 くノ一の守備の意識も高くよく守っていたが、押され出すとなかなか前に進めない。そして35分、中島のCKをCH澤がヘッドで戻すと、CB三宅がシュート。レオネッサが1点を返した。くノ一は39分、OH松長佳恵の縦パスをCF中出が受けて、反転シュート。しかしレオネッサの反撃は止まらない。40分、CH中島が右サイドのスペースにロングパスを放り込むと、右SH川澄が走り込み、切り返して落としにCH中島がシュート。41分、右SH川澄のドリブルからクロスに左SH高瀬がヘディングシュート。だがこれも枠を外す。
 そして43分、ルーズボールをDFと競って川澄が抜け出すと、今度はそのままシュート。これが決まり、ついにレオネッサが同点に追い付いた。序盤は運動量の多いいいサッカーを見せていたくノ一だったが、個々の技術ではレオネッサが上。特に38分、京川に代わり高瀬が入ってからは、前線でボールが収まり、レオネッサの攻撃が強まった。再度の突き放しをめざし、くノ一は後半最初からOH松長佳恵に代わり、乃一を投入した。
 4分、縦パスをCFゴーベル・ヤネズが受けて縦に突破。何とかDFがクリアすると、スローインからCH中島が中にパス。左SH高瀬がDFを数人背負って収めるとタイミングよくパス。CH中島が受けてシュート。後半早いうちにレオネッサが勝ち越しゴールを挙げた。
 くノ一は10分、右SB宮迫がミドルシュート。13分には左SH堤のスルーパスにCF中出が走り込み、落としにOH乃一がシュート。ゴール右上隅を狙ったシュートはGK海堀がナイスセーブした。すると16分、右SH川澄のスルーパスにCFゴーベル・ヤネズが走り込みシュート。あっという間に4点目。4-2と突き放した。
 くノ一は17分、右SH小林に代えてCF園村を投入。レオネッサはゴーベル・ヤネズに代えて左SH田中。高瀬をCFに上げる。ところがCF園村がCB三宅との競り合いの中で膝を痛めてしまう。23分、櫨に交代。レオネッサがロングパスやサイドチェンジでくノ一の選手たちを走らせ、大きく揺さぶる。それでもくノ一の選手たちはよくがんばる。34分、OH乃一からのパスをCF櫨がスルーパス。CH那須が走り込むが、GK海堀がセーブした。
 36分にはCH中島がDFのプレスを破ってドリブルで進み、CF高瀬がシュート。GK久野がセーブ。その後、40分、ベッキーに代えてCB磯金を投入。レオネッサが守備を固める。42分、CB大橋のフィードをCF中出が落とし、右SH櫨がシュート。だが枠に入らない。結局、そのままタイムアップ。序盤2点先行し期待を持たせたくノ一だったが、最後は力負け。レオネッサが4-2で勝利。連敗は許さず快勝した。
 それでもくノ一もよくがんばった。一旦は0-2とレオネッサを追い詰めた。そのがんばりに大きく拍手を送りたい。この勢いを続けて、リーグ上位をキープしてほしい。