とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテルもけっして悪い出来ではなかったが、絶好調ローマの前に0-3と完敗。トッティ王子健在。

 6連勝で首位を行くASローマをホームに迎えたこちらも4勝2分無敗で4位につけるインテルとの対戦。ジョナタンのケガで長友はこのゲームも右WBで先発。左CHタイデル、左WBアルバロ・ペレイラが入った以外はいつものメンバー。対するローマはトッティをトップ下にジェルビーニョとフロレンツィの2トップ。デロッシをアンカーに4バック。中盤をダイヤモンド型の4-4-2の布陣。
 序盤は好調チーム同士、よく攻め合い、よく守りあう。11分には長友のパスから左CHタイデルがミドルシュート。一進一退、互角の展開が続く。そして18分、CBラノッキアのクリアがミスキックとなって左SBバルザレッティが拾うと、フロレンツィを経由してジェルビーニョへ。丁寧に落とすとトッティミドルシュート。DFが4人も前に立ちはだかり、駆け寄ってくる中をわずかの隙間を狙ってゴール左隅に決めた。GKハンダノビッチ1歩も動けず。
 24分にはOHトッティから右に展開。右SBトロシディスのスルーパスジェルビーニョが抜け出し、切り返してシュート。DFペレイラがかろうじてブロックしたが、ジェルビーニョのスピードは脅威だ。インテルも25分、CFパラシオの落としから右CHグアリンミドルシュート。ポストを折るかと思うほどの強烈なシュートだったが、勢いよくはね返った。さらに26分、左WBペレイラのクロスにOHアルバレスがヘディングシュート。ドンピシャだったが、GKデサンクティスがスーパーセーブ。インテルにツキがない。
 その後、30分、31分とタイデルのFKは枠を外す。33分の右SHピャニッチのFKも同様。トッティカンビアッソ。中盤の二人のベテランが激しく火花を散らす、厳しい中盤の攻防が続く。そして40分、左SHストロートマンから長いフィードが右サイド深く出ると、ジェルビーニョが走り込んで、さらに中に切れ込む。堪らず左WBペレイラが足を出すが、これがわずかにPAの中。PKの宣告。これをトッティが落ち着いて決めて、ローマが2-0と突き放した。
 さらに44分、インテルのCKからトッティがポストになって前につなぐと、左SHストロートマンが長駆ドリブル。最後は右に流して、FWフロレンツィがシュート。前半終了間際、3点目を入れた。
 3点差を追いかけるインテルは後半初めから左WBペレイラに代えてFWイカルディを投入。左WBにアルバレスが入るが、自由に動き回る。長友は控えめな位置取り。4バックだったかもしれない。
 2分、右CHグアリンが右サイドをドリブルで上がり、クロスにFWイカルディがシュート。DFのブロックのはね返りをアルバレスがシュートするが、これもDFに弾き返された。逆にローマは3分、左SHストロートマンのクロスにフロレンツィがボレーシュート。GLハンダノビッチがファインセーブ。
 12分にはインテルがタイデルに代えてコバチッチを投入。アルバレスは完全に上がって、パラシオが左WBの位置にいる。ローマも右SHピャニッチに代えてタッディを投入した。21分、OHアルバレスのクロスをパラシオがフリック、CBラノッキアがGKデサンクティスのキャッチしたボールをヘディングで押し込むが、ファールの判定。
 その後もインテルが圧倒的に攻め込む。25分にはグアリンに代えてミリートを投入。だがローマの守備も厳しい。そしてカウンター。28分、インテルのCKからジェルビーニョがカウンターで走る。そのままシュート。GKハンダノビッチがナイスセーブ。34分には左SBバルザレッティが2枚目のイエローで退場。ローマが10人となり、ますます守備を固める。その後、コバチッチのミドルシュートもあったが、GKデサンクティスの正面。そのままローマが守り切って3-0で勝利した。
 インテルも前半はけっして悪い調子ではなかったが、ローマが良すぎた。トッティがさすが。ジェルビーニョのスピード。そしてその他の選手もよく闘い、よくまとまっていた。インテルは後半アルバロ・ペレイラを下げて陣形があやふやになり、焦りも出て、却って有効な攻めを出せず完敗した。まだマッツォーリ監督の3バックになってわずか6試合という経験の浅さが出た感じだ。一方のローマは絶好調。いったい連勝をどこまで伸ばすか。今シーズンのセリエAは久し振りにASローマを中心に回っていくようだ。