とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

前半序盤は溌剌としたいきいきサッカーだったが、次第にペースダウン。最後はぐずぐず。PK戦8人目でようやく決着。FC東京対ジェフ千葉。

 天皇杯3回戦はJ1チーム対J2以下のチームの対戦となる。実力差があり過ぎるのもつまらないし、かと言って、下位チームが守備を固めて、J1チームの攻撃が停滞するゲームもつまらない。TV中継3ゲームのうちでは一番面白いカードかなと思って観始めた。ジェフはシーズン途中で加入した森本のワントップ。CHに山口慶、CBに竹内とかつてグランパスに所属していた選手もいて、どんなプレーを見せるか興味深かった。
 序盤はジェフが積極的に仕掛けていく。攻撃の中心はCF森本。5分、右SB米倉のクロスに森本が走り込む。わずかに届かなかったが、森本にボールが入ると期待が高まる。FC東京もアグレッシブに呼応する。7分、東のクロスをCF渡邉がうまいトラップでDF二人の間を抜けてシュート。バーを叩く。8分にもFC東京が左SB太田のアーリークロスに渡邉が飛び出せば、ジェフも直後、CH佐藤健太郎のフィードに森本が抜け出してシュート。GK塩田がナイスセーブ。FC東京は代表欧州遠征でCB森重とGK権田が不在。CBに丸山。GKにはベテラン塩田を起用した。
 12分、右SH兵働のFKにCB山口智がヘディングシュート。13分、ルーカスが左に流し、左SH三田がシュート。だがCH佐藤がライン上でクリアする。14分にはOH東の縦パスをルーカスが落とし、CH長谷川がシュート。GK岡本がファインセーブ。ジェフも17分、兵働のFKに右SB米倉がヘディングシュート。
 前半、積極的に攻め合った両チームだったが、ゴールまでいかないと次第にペースが落ちてくる。31分、右SH兵働のスルーパスに森本が抜け出したかと思ったが、DFを抜き切れず、シュートもブロックされた。森本がなかなか機能しない。マークがきつくシュートが決まらない。キープして落としてもうまくつながらない。そうこうしているうちに40分、CH長谷川のスルーパスにルーカスが走り込むと、右SB米倉が競り合う。PA内で倒してPKを献上。これをルーカスが決めて、FC東京が先制した。
 後半もジェフが積極的に攻めていくが、FC東京の選手に比べると、どこか雑。うまくパスがつながらない。16分、右SB米倉のミドルシュート以降、次第にシュートも打てなくなってくる。
 FC東京は16分、三田に代えてCH高橋秀人を投入。長谷川を1枚上に上げる。ジェフは23分、森本をあきらめ、谷澤を投入。前線に動きを作る。28分、CF渡邉のクロスを左SHルーカスが落とし、右SH東がシュート。その後、ジェフは深井と大塚。FC東京は平山を投入。44分、左SHルーカスの縦パスから左SB太田が駆け上がり、クロスにOH長谷川がシュート。GK岡本がはね返すと。再度シュート。今度はポストに当たりはね返される。これが決まっていればゲームは終わっていた。
 ラッキーで救われたジェフは大塚の投入で動きを取り戻す。45分、右SH大塚のスルーパスに右SB米倉が抜け出しシュート。GK塩田がセーブ。そしてアディショナルタイム1分。再度大塚が右サイドからドリブルで持ち込むと、スルーパスをOH町田が落とし、左SH深井がシュート。起死回生の同点ゴールを決めた。
 延長に入り、同点に追い付かれたFC東京に疲労感が深い。それでも延長前半2分、CH高橋のフィードをCF平山が落とし、ルーカスがシュート。9分には東のCKにCH高橋がヘディングシュート。15分には後方のフィードから平山がシュート。しかし枠に入らない。延長後半に入っても同じような展開。2分、ルーカスのドリブルからCH高橋がシュート。3分、左SB太田のCKにCF平山がヘディングシュート。8分、ルーカスのクロスに平山がボレーシュート。16分、米本がミドルシュート。だが決まらない。結局PK戦にもつれ込んだ。
 PK戦ももつれる。結局お互い2回ずつ失敗し、8人目でジェフの高橋峻希が外し、FC東京の勝ち抜けが決まった。
 うーん、序盤はけっこう面白いと思ったんだけど、ジェフは森本がまだフィットしていないのか生かし切れず、森本以外に攻撃の形がない。対するFC東京も中盤の選手は豪華でパスは回るが、決定力がない。渡邉、長谷川とシュートを枠に当ててしまったのは、ツキがなかった。120分も観るゲームではなかった。あー、疲れた。